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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 米国株安・米長期金利低下でじわりとドル売り!
- 2020/01/11
- NYタイム
★欧州市場朝方の取引では、米雇用統計の発表を控えドルは全般もみ合い商状となった。なお、欧州株は堅調に取引を開始した。欧州勢の本格参入後も、株価や米長期金利の動きには反応薄で109.57円前後でこう着商状が継続した。その後は、109.60円に控えていた大口のドル売りオーダーをこなしてじり高推移となった。米雇用統計の発表を控え小幅な値動きながらドル高基調を維持した。
米国の雇用統計と平均賃金が市場予想を下回り、初期反応として全般的にドル安が優勢となった。米10年債金利が急低下から反転上昇したことでドルが反発に転じた。小高く始まったNYダウだが米国が新たな対イラン制裁を発表すると報じられ、一時マイナス圏に沈むのをながめてドルは伸び悩んだ。NYダウが節目とみられていた29,000ドルを超えた後に利食い売りが優勢となり、マイナス圏に沈んだことが重石となってドル売りが優勢になった。NYダウが三桁まで弱含んだ場面では109.40円前後まで売られたが、下げたところではドル買い意欲が強く109.50円前後まで戻す展開となった。
★欧米主要経済指標
・米・12月非農業部門雇用者数:前月比+14.5万人(予想:+16.0万人、11月:+25.6万人←+26.6万人)
・米・12月平均時給:前月比+0.1%、前年比+2.9%(予想:+0.3%、+3.1%、11月:+0.3%←+0.2%、+3.1%)
・米・12月失業率:3.5%(予想:3.5%、11月:3.5%)
・米・11月卸売在庫改定値:前月比‐0.1%(予想:0.0%、速報値:0.0%)
・米11月卸売売上高:前月比+1.5%(予想+0.2%、10月‐0.9%←‐0.7%)
★欧米市場のポイント
・ドル/円は109.39-69円のレンジ相場
・テンレイロMPC委員の金融緩和発言でポンド売り
・低調な12月米雇用統計を受けドルの重石
・米10年債国債利回りは低調な米雇用統計を受け低下
・米国株は史上最高値を付けたあとの週末ので調整目的の売り
・VIX指数は12.54から12.56へ上昇