★上海総合株価指数は下げ幅を縮小し前日終値に接近しているが、ドルは利益確定売りに押され戻りが鈍い展開に。日本時間午後に一時113.20円付近まで戻したが、その後は失速した。欧米株式先物が時間外取引でマイナス圏推移となっていたことで、積極的なドル買いは手控えられた。欧州タイム朝方の取引では、株安・債券高のなか、ドルは対円や対ユーロ中心に軟調に取引された。ただ、欧州タイムでは、112.80円～113.00円台のレンジ相場となった。その後、米国東部時間午前10時のＮＹカットで113.00円ストライクオプションが満期後、リスク回避の円買い・ドル売りに拍車がかかった。米10年物国債利回りは1.90％から1.80％まで低下、ＮＹ原油先物は38.39ドルの高値から36.77ドルへ反落し、原油安を嫌気して米国株が安くなったことがリスク回避の要因となった。米国株の買い戻しや米長期金利の低下幅が縮小したことで、112.70円付近まで下げ渋ったが、総じて112.60円前後でのもい合いが続いた。