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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 方向感なく狭いレンジ相場!
- 2019/10/17
- NYタイム
★欧州市場朝方の取引では、底堅さは維持したものの、NYダウ先物の下落や米長期金利の低下で108.60円台で伸び悩んだ。なお、欧州株は高安まちまちの展開となった。英国のEU離脱に絡んだ報道によりポンド/円の乱高下に影響されながらも108.70円前後でのもみ合い商状を継続した。109円水準に本邦輸出企業などを背景とした厚いドル売りが置かれており、上値の重い状態となった。
米9月小売売上高の下振れの結果を受けて下げ優勢となり108.55円近辺まで下落した。しかし、米10月NAHB住宅市場指数が71と予想の68を上回ったほか、米国株の下げ渋りなどを手掛かりに円売り・ドル買いがじわりと強まった。英国のEU離脱合意が間近との期待からドルが欧州通貨に対して軟調となり、対円でも上値を抑えられた。欧州通貨に対するドル売りが止むと、小幅高で推移するNYダウを眺めながら108.70円台へじり高となった。
★欧米主要経済指標
・英・9月消費者物価コア指数:前年比+1.7%(予想+1.7%、8月1.5%)
・英・9月生産者物価産出コア指数:前年比+1.7%(予想+1.9%、8月2.0%)
・欧・8月貿易収支:+147億ユーロ(7月+248億ユーロ)
・欧・9月ユーロ圏CPI:前月比+0.2%(予想+0.2%、9月+0.1%)
・米・9月小売売上高:前月比‐0.3%(予想+0.3%、8月+0.6%←0.4%)
・米・9月小売売上高(除自動車):前月比‐0.1%(予想+0.2%、8月+0.2%←+0.0%)
・米・10月NAHB住宅市場指数:71(予想68、9月68)
・米・8月企業在庫:前月比+0%(予想+0.2%、7月+0.3%←+0.4%)
・米・8月対米証券投資収支合計:+705億ドル(7月+433億ドル←+438億ドル)
・米・8月対米証券投資収支(ネット長期TICフロー):-411憶ドル(7月+838億ドル←+843億ドル)
★欧米市場のポイント
・108.55-84円の狭いレンジ相場お
・英国のEU離脱合意への期待高まりポンド買い
・9月ユーロ圏消費者物価指数の下方修正でユーロ売り
・米9月小売売上高が予想下回るもドルの下押しは限定的
・米10月NAHB住宅指数が予想を上回ったことが相場の下支え
・米下院が可決した『香港人権・民主主義法案』に中国が強く反発
・VIX指数は13.54から13.68へわずかに上昇