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消費税引き上げとドル/円相場と日経225!
- 2019/05/20
- アジアタイム
★1989年4月竹下内閣が消費税3%を導入した際は、ドル/円は導入前から円安基調が続き、導入後は一気に円安が進んだ後調整的なが円高を交えながらも1990年4月17日159.90円まで円安が進んだ。ただ、その後はドル/円は急速な円高基調がとなり125円近辺まで円高が進んだ。日経225は消費税導入後も緩やかに上昇基調が続いたが、ドル/円よりも速くピークを迎え下落基調を向かえた。その後は、ドル/円がピークを向かえ円高基調が強まると、日経225も下落基調を速めた。
1997年4月橋本内閣が消費税5%に引き上げた際は、一旦円安基調となったものの、その後大きく円高基調となった。ただ、ドル/円が下げ止まると円安基調が続き、1998年8月11日の147.26円まで円安が進んだ。一方、日経225は一旦上昇基調となったものの、その後は円安基調とは逆相関となり下落基調が継続した。
2014年4月安倍内閣が消費税を8%に引き上げた際は、引き上げ直後はドル/円は一旦円高傾向となったものの、深押しはなくその後は円安基調が続き2015年6月15日には125.63円まで円安が継続した。ピーク後はもみ合い相場となったが、その後は円高基調となった。日経225は円安進行とともに上昇基調となり相関性の強い動きとなった。ただ、ピーク後の円高に伴って日経225も下落基調となった。
ここで共通していることは、消費税引き上げは1年超円安基調になりやすいということである。そして、円安のピークを迎えた後は、急速に円高基調を向かえることが多い。日経225に関しては、ドル/円相場に対して相関や逆相関となり判断しにくい。ただ、為替のピークを迎える前に下落基調となりすい。