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イールドスプレッドで3月8日の米国株市場を先取り!

  • 2019/03/08
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

3月7日(木)の米国3市場は、NYダウ:20.23ドル安の25,473.23ドル、S&P500:22.52ポイント安の2,7847.93ポイント、NASDAQ:84.46ポイント安の7,421.46と3指数ともに下落した。一方、米長期金利は、引き続き2.70%割れの2.641%に低下(価格は上昇)した。『6日付けPERと株価から逆算』して3月7日付け予想PER計算すると、NYダウ:16.41倍、S&P500:17.04倍、NASDAQ:23.62倍と、3指数ともに低下(割安)した。2011年4月21日以降の平均値は、NYダウ:14.98倍、S&P500:16.58倍、NASDAQ:21.75倍で現在3指数とも大幅に上回っている。このPERを基に7日付けのイールドスプレッドを算出すると、NYダウ:▲3.453%、S&P500:▲3.228%、NASDAQ:▲1.593%と、3指数ともにイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)となった。米長期国債金利は、欧州中央銀行(ECB)が2019年の物価・成長見通しを大幅に引き下げたことで、景気減速リスクを警戒した買い(金利は低下)が安全資産とされる米国債に広がった。

 

昨年12月3日の高値時のイールドスプレッドを参考にする。12月3日に戻り天井となり下落基調となった。NYダウ:▲3.069%、S&P500:▲2.731%、NASDAQ:▲1.198%だった。

 

7日(木)のNYダウの予想イールドスプレッドは前日▲3.356%⇒▲3.453%となり拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。1月3日の直近割安となったイールドスプレッドの▲4.226%から0.773%に拡大(米国株に割高感)している。また、12月3日の戻り天井となった12月3日の▲3.069から0.384%へ縮小してきている。NYダウは、欧州中央銀行(ECB)はこの日の理事会で年内の利上げ断念と銀行への新たな資金供給策(TLTRO3)の導入を決めたものの、市場は『それだけ景気が悪い証拠』と受け止めた。欧州経済の成長不安が再燃し、世界的な景気先行き懸念が高まると米国株にも売りが波及した。米中貿易協議を巡る警戒感を背景にした売りも出て、指数は一時320ドル超下げた。 VIX指数は15.74から16.33へ上昇した。

 

S&P500の予想イールドスプレッドは前日▲3.131%⇒▲3.228%となり、イールドスプレッドは拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。S&P500も割安感が徐々に払拭されてきている。1月3日のイールドスプレッド▲3.869%から0.641%に拡大してきている。また、12月3日の戻り天井の2.731%から▲0.497%へ縮小してきている。

 

 NASDAQの予想イールドスプレッドは、前日▲1.496%⇒▲1.593%となり、イールドスプレッドは縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。1月3日のイールドスプレッド▲2.179%から0.586%に拡大してきている。また、12月3日の戻り天井の▲1.198%から▲0.395%へ縮小してきている。

 

テクニカル的には、NYダウは、サポートラインとして意識されていた25日SMA25,612ドルも下抜けした。25日SMAを下抜けたことで、200日SMAの25,126ドルが視界に入ってくる。ECB定例理事会によるハト派的な結果を受け、世界的景気減速懸念が広がり押し下げ要因となっており、この問題は長引きそうな様相である。イールドスプレッドから徐々に過熱感は緩和されてきているが、割安とはなっていない。S&P500は、200日SMAの2,750ポイントを下抜けしてきており、辛うじて260日SMAの2,679ポイントがサポートとなり下げ止まっている。NASDAQも200日SMAの7,480ポイントを下抜け、260日SMAの2,422ポイントをわずかに下抜けてきていることから調整が続く可能性がある。

3指数ともにストキャスティクスでは、高値圏から下向きとなってきており下落基調となってきた。イールドスプレッドでも割高感が残っていることから、調整的な動きは継続する可能性もある。

 

2011年4月21日以降のイールドスプレッドの平均値のNYダウ:4.256%、S&P500:3.499%、ナスダック:1.967%も下落時の節目となりやすい。

 

※毎日イールドスプレッドを掲載していきますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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