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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 リスク回避で小幅に乱高下!
- 2019/03/08
- NYタイム
★欧米市場朝方の取引では、ドルは前日終値近辺でもみ合い商状となった。市場がECB理事会の結果を注視する中、ユーロ/ドルはこう着商状となった。なお、欧州株は軟調地合いで取引を開始した。欧州市場では、欧州株市場がやや軟調、NYダウ先物は下落幅が拡大しており、株安を嫌気した円買いが優勢となった。欧州市場の中盤の取引では、市場がECB理事会の結果に注目される中、小幅な値動きが継続した。ECB定例理事会で、年内金利据え置き見通しや新たなTLTROの実施を受けて、欧州通貨の下落を背景に111.80円まで切り返した。
クロス円が下落した影響を受けたほか、NYダウが250ドル超下落したことなどが重石となったほか、米長期金利の低下に伴う円買いも入った。米国株の下落に伴い円買いとなり、一時111.45円まで下落したが、ユーロに対するドル買いが止まらないことでドルは111.60円台に回復した。クロス円の売りが一休止したことで円買いは一服したが、その後は方向感なくもみ合い商状となった。
★欧米主要経済指標
・ユーロ圏・10-12月期GDP確定値:前年比+1.1%(予想:+1.2%、改定値:+1.2%)
・米・先週分新規失業保険申請件数:22.3万件(予想:22.5万件、前回:22.6万件←22.5万件)
・米・失業保険継続受給者数:175.5万人(予想:177.2万人、前回:180.5万人)
・米・10-12月期非農業部門労働生産性改定値:前期比年率+1.9%(予想:+1.5%、7-9月期:+1.8%)
・米・10-12月期単位労働コスト改定値:前期比年率+2.0%(予想:+1.7%、7-9月期:+1.6%)
・米・1月消費者信用残高:+170.49億ドル億ドル(予想:+170.00億ドル、12月:+153.63億ドル←+165.54億ドル)
★欧米市場のポイント
・111.45-85円のレンジ相場
・ECBは年内の利上げ断念
・貸出条件付き長期資金供給オペを9月から開始
・ユーロ圏の成長及びインフレ率見通しを引き下げ
・英国のEU離脱案の見直しの進展見られず
・世界経済の鈍化懸念が意識されリスク回避の動き
・VIX指数は15.74から16.33へ上昇