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イールドスプレッドで3月5日の米国株市場を先取り!

  • 2019/03/05
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

3月4日(火)の米国3市場は、NYダウ:206.67ドル安の25,819.65ドル、S&P500:10.88ポイント安の2,792.81ポイント、NASDAQ:17.79ポイント安の7,5977.57と3指数ともに下落した。一方、米長期金利は、2.721%に低下(価格は上昇)した。『1日付けPERと株価から逆算』して3月4日付け予想PER計算すると、NYダウ:16.54倍、S&P500:17.28倍、NASDAQ:23.99倍と、3指数ともに前日より低下(割安)した。2011年4月21日以降の平均値は、NYダウ:14.98倍、S&P500:16.58倍、NASDAQ:21.74倍で現在3指数とも大幅に上回っているこのPERを基に4日付けのイールドスプレッドを算出すると、NYダウ:▲3.325%、S&P500:▲3.066%、NASDAQ:▲1.447%と、3指数ともにイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)となった。米長期国債は、高く始まった米国株相場が失速し、軟調に推移すると安全資産とされる米国債に買いが入った。

 

昨年12月3日の高値時のイールドスプレッドを参考にする。12月3日に戻り天井となり下落基調となった。NYダウ:▲3.069%、S&P500:▲2.731%、NASDAQ:▲1.198%だった。

 

4日(月)のNYダウの予想イールドスプレッドは前日▲3.246%⇒▲3.325%となり拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。1月3日の直近割安となったイールドスプレッドの▲4.226%から0.901%に拡大(米国株に割高感)している。また、12月3日の戻り天井となった12月3日の▲3.069から0.256%へ縮小してきている。NYダウは、米中間の貿易協議が合意に近づいているとの期待が高まり一時120ドル超上げた。しかしながら、中国側からの声明に乏しく今後の動向を見極めたいとの思惑から、買い一巡後は売りが優勢になった。12月米建設支出が予想を下回ったことが相場の重しとなったほか、利益確定目的の売りが優勢となり一時410ドル超下げた。年初来の早い株価上昇ペースの警戒感も広がった。VIX指数は13.57から14.68へ上昇した。

 

S&P500の予想イールドスプレッドは前日▲3.011%⇒▲3.066%となり、イールドスプレッドは拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。S&P500も割安感が徐々に払拭されてきている。1月3日のイールドスプレッド▲3.869%から0.803%に拡大してきている。また、12月3日の戻り天井の2.731%から▲0.335%へ縮小してきている。

 

 NASDAQの予想イールドスプレッドは、前日▲1.405%⇒▲1.447%となり、イールドスプレッドは拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。1月3日のイールドスプレッド▲2.179%から0.732%に拡大してきている。また、12月3日の戻り天井の▲1.198%から▲0.249%へ縮小してきている。

 

テクニカル的には、NYダウは、サポートラインとして意識されていた10日SMAを下抜けした。また、5日SMAが10日SMAをにわかに下抜けしてきた。ただ、25日SMAがサポートとして意識され、下ヒゲ陰線で終了している。そのため、下値では押し目買いが入っていることを示している。また、25日SMAが上抜きとなっていることから、中期的な上昇トレンドは継続している。NY市場では利益確定売りに押される展開となっており、短期的には下落調整の域での動向となっている。イールドスプレッドから過熱感は残っており、今晩の動向が注目される。S&P500は、一旦10日SMAを下抜けしたものの、下ヒゲで戻していることから、上昇基調を維持している。NASDAQも、S&P500と同様な動きとなっていることから上昇基調を維持している。

3指数ともにストキャスティクスでは、高値圏から下向きとなってきており上値が重くなってきていることや、買われ過ぎ過熱感が出ている。米国株全般に下落調整局面となっているものの、上昇基調が継続している。イールドスプレッドでは割高感が残っていることから、調整的な動きは継続する可能性もある。

 

2011年4月21日以降のイールドスプレッドの平均値のNYダウ:4.200%、S&P500:3.439%、ナスダック:1.922%も下落時の節目となりやすい。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していきますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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