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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 実需勢によるレンジ相場!
- 2019/02/23
- NYタイム
★欧州市場朝方の取引では、ドルは全般もみ合い商状となった。なお、欧州株は高安まちまちで取引を開始した。欧州勢参入後も新規材料難の中、ドル/円の動意は乏しく110.74円前後で小動きを継続した。市場では、110.50円前後で厚いドル押し目買い注文が観測される一方で、111円以上では上値抵抗強く上下ともに動き難い展開となった。ポンド/ドルを中心に全般ドル高地合いが継続し、株高を背景にドル/円も110.90円近辺に続伸した。111円に近づくほど利食いなどのドル売りが強まり上値が重くなった。トランプ大統領と中国副首相の会談が終わるまでは動意薄の状態が続きそうな相場状況となった。その後、米長期金利の低下が持続し、全般ドル安が優勢になった。
NY市場では、欧米貿易摩擦懸念も浮上し、リスク回避の円買いの動きが再燃した。EUは『米国政府が欧州自動車に関税を課した場合、キャタピラー、ゼロックスを標的にする』と報復を警告した。米長期金利が一時2.63%台半ばまで低下幅を拡大したことを受けて、ドルは110.53円まで下押し、昨日の安値を下回った。ただ、米中通商協議の結果を見極めたいこともあって、方向感は限定的だった。
★欧米主要経済指標
・独・2月IFO企業景況感指数:98.5(予想:98.9、1月:99.3←99.1)
・ユーロ圏・1月消費者物価指数改定値:前年比+1.4%(予想:+1.4%、速報値:+1.4%)
・ユーロ圏・1月消費者物価コア指数改定値:前年比+1.1%(予想:+1.1%、速報値:+1.1%)
・カナダ・12月小売売上高:前月比-0.1%(予想:-0.3%、11月:-0.9%)
・カナダ・12月小売売上高(除自動車):前月比-0.5%(予想:-0.3%、11月:-0.7%)
★欧米市場のポイント
・110.53-90円のレンジ相場
・英・EU離脱交渉の進展に否定的な見解
・米中貿易協議の進展期待から底堅い展開
・米中貿易協議は24日まで延長
・銅価格の上昇を受けて資源関連株高
・欧州景気の減速懸念から債券買い強まる
・VIX指数は14.46から13.51へ低下