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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 米経済指標悪化でドル失速!
- 2019/02/15
- NYタイム
★欧州市場朝方の取引では、欧州主要株価指数が続伸して取引を開始する中、リスク志向による円安の流れが持続した。対欧州通貨を中心にドル買いの動きが全般的に強まる一方、ドル/円が111.00円台で小動きとなった。なお、欧州株は伸び悩む展開。株高にも米長期金利が一時2.68%台まで低下し、ややドル売りが強まった。欧州通貨や新興国通貨に対してドルが強含んだものの、111円を挟んでもみ合いとなった。その後は、米12月小売売上高など米経済指標の発表を控え全般様子見ムードが広がり、111.05円前後でこう着状態となった。
米12月小売売上高が予想を下回り、約9年ぶりの大幅な減少となったことが分かると、米景気の減速懸念が強まった。また、米1月生産者物価指数(PPI)や雇用指標も弱い内容だったことでドルが失速した。米中通商交渉で依然として隔たりが大きいとの報道で、対豪ドルやユーロなどでドルが強含んだことが支えに戻り基調となった。しかし、上値の重い展開が継続し、先行きに対する警戒感根強くじり安基調となった。
★欧米主要経済指標
・ユーロ圏・10-12月期GDP改定値:前年比+1.2%(予想:+1.2%、速報値:+1.2%)
・米・12月小売売上高:前月比-1.2%(予想:+0.1%、11月:+0.1%←+0.2%)
・米・12月小売売上高(自動車除く):前月比-1.8%(予想:0.0%、11月:+0.2%)
・米・12月小売売上高(自動車・建材・給油・食品除く):前月比-1.7%(予想:0.4%、11月:+1.0%←+0.9%)
・米・1月生産者物価指数:前月比-0.1%(予想:+0.1%、12月:-0.1%←-0.2%)
・米・1月生産者物価コア指数:前月比+0.3%(予想:+0.2%、12月:0.0%←-0.1%)
・米・1月生産者物価指数:前年比+2.0%(予想:+2.1%、12月:+2.5%)
・米・1月生産者物価コア指数:前年比+2.6%(予想:+2.5%、12月:+2.7%)
・米・先週分新規失業保険申請件数:23.9万件(予想:22.5万件、前回:23.5万件←23.4万件)
・米・失業保険継続受給者数:177.3万人(予想:174.0万人、前回:173.6万人)
・米・11月企業在庫:前月比-0.1%(予想:+0.2%、10月:+0.6%)
★欧米市場のポイント
・111.13-110.43円のレンジ相場
・独のリセッション入りは回避
・英国の合意なき離脱のリスク高まる
・米12月小売売上高は大幅減少
・米1月PPIや雇用指標も弱い内容
・米中通商交渉が再び先行き不透明に
・ブレナードFRB理事のハト派発言
・VIX指数は15.65から16.22へ上昇