★南アランドは下げ足を速めている。背景には、南ア国営電力会社エスコムの経営不安がランド売り材料となっている。エスコムの設備は古いままで、南アが必要な電力を十分に供給できない状態となっている。11日には南アのゴーダン公共企業相とエスコム経営陣が緊急のとく米会合を開いた。計画停電も続いているようで、電力収入の落ち込みがエスコムの経営のさらなる悪化につながりかねない悪循環に陥っている。エスコムへの支援による費用負担は南アの財政悪化につながりかねない。

南アランド/円は、1月3日のフラッシュクラッシュで安値7.181円まで下落後、戻り基調となっていたが、2月5日の8.241円を高値に下落基調となっている。

一旦の下げ目処は38.2％押しの7.836円となる。ただ、下抜けすると大きな節目となる50.0％押し7.711円が重要ポイントとなる。38.1％押しと50.0％押しの間の価格帯では戻り場面でもみ合い相場となった価格帯となっている。

50.0％押しを下抜けると下値模索の動きになりやすいので、十分注意する必要がある。