★ドル/円は、日経平均株価が引けにかけて弱含み、節目の1万5000円を割り込んだことからドル売りが強まり、アジアタイムの午前につけた安値111.89円を下回り一時111.63円まで下落した。ドル売り一巡後は日経平均先物が買い先行となったことから、112円台を回復した。その後も荒い値動きながら下値を切り上げる展開となった。株価の反発や市場介入警戒感を背景にドル/円は112円台後半で売り買いが交錯したが、戻り売りも強かった。欧州勢が本格参入してくると、112円台半ばで一進一退の展開となった。1月米小売売上高が予想を上回ったことで、ドル買いの勢い強まり113.16円まで上昇した。2月米消費者態度指数が予想を下回るとドルは失速したが、下値は底堅かった。原油や米株式市場が上昇したことに加え、中曽日銀副総裁がNYジャパンソサイティでの講演で必要とあらば量的・質的緩和で一段の行動をとることが可能だとの見解を示したことが円売り材料となった。