★NYダウは前日401ドル高と大幅反転となり、260日SMA（茶線)24,890ドルは回復したものの、200日SMA（紫線）25,152ドルや5日SMA（赤線)25,104ドルがレジスタンスとして意識され上抜け出来ずに上ヒゲを伴うロウソク足となった。上値の重さが意識されやすいことから、今晩の動向が重要ポイントとなる。

ロウソク足では、前日足の実体が比較的大きく、前日の値幅に収まっていることから『はらみ線』となっている。下位で大陰線後の『はらみ線』が出現したことで、転換の暗示となるか重要な分岐点になる可能性がある。

ストキャスティクス･スロー（パラメータ：14、3、3、20、80）でも、％K:14.37、％D: 17.29と売られ過ぎ過熱感が出ていることや、％Kが横ばいとなってきていることから今後のNYダウの動向次第では上向きとなる可能性もある。

％Kが上向きとなると、10月11日につけた％Kのボトムから下値を切り上げることになる。価格は直近安値より下落したにもかかわらず、ストキャスティクスが下値を切り上げるコンバージェンスとなりやすい。ただし、コンバージェンスとなっても100％反転するわけではないので、200日SMAや5日SMAを上抜けるようなはっきりしたシグナル待ちとなる。

米国では、第3四半期の企業決算が公表されている。決算発表までは、インサイダーが疑われる可能性があることから、自社株買いを自粛する。そのため、決算が一巡すると米企業の自社株買いが再開され米国株の下支えとなる。来週から自社株買いが出やすく、米国株が下げ止まる可能性が高まってくる。