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米国の通商外交と米ドル/円相場 (日足チャート)

  • 2018/08/29
  • 山口
  • アジアタイム

(今週は、米蔵の代役を山口が務めます。)

29日の米ドル/円は111円前半で小動き。本日の寄り付き111.185に比べると一時111.330までやや円安となりましたが、14時現在では本邦株式市場が後場から上値の重い展開となったことで、米ドル/円も寄り付きと同程度の水準まで値を戻しています。

 

【通貨の強弱】

※東京金融取引所のデータを元にフジトミが作成

上の図は、日本円を基準に昨日の終値に対する本日13時頃の価格の各通貨の騰落率を示したものになります。

特に米ドルよりも、加ドル(カナダドル)が上昇しており、これは米国とカナダとの新NAFTAについての交渉が順調に進んでいるためで、この流れを受けてメキシコペソも再度買われています。

【米ドル/円 日足チャート】

米ドル/円の日足チャートは動意薄。テクニカル的には以下のとおり強弱入り混じっており、今の相場状況と同じで、どちらにも動きにくいところです。

弱いサイン

1.基準線(青い細線)が下向き

2.均衡表は逆転・・・一目均衡表の基準線(青い細い線)を転換線(赤い細い線)が下回って推移

3.一目の遅行スパン(緑色の線)が日々線(ローソク足)に上値を抑えられている

4.ストキャスティクスが下降気味(下段白い線)

強いサイン

1.一目の雲が右肩上がり

2.価格が200日移動平均線、一目転換線、基準線の上側に位置している

 

したがって、当面は一目の基準線や雲の上限、下限をチャートポイントとしてトレンドレスな展開を予想しています。

その上で、一目の雲の上限を超えるようであれば、113円を目指す展開を、基準線を下回るようであれば、雲の下限や200日移動平均線を目指す展開を考えています。

 

【米ドル/加ドル 日足チャート】

上のチャートは米ドル/加ドルの日足チャートです。

通貨ペアを見る場合、○○/△△となっていたら、上昇している場合は、○○が買われ△△が売られており、下落している場合はその逆と考えてください。

チャートを見ると、米ドル/加ドルは下落しており、米ドルが売られ加ドルが買われていることがわかります。

(ちなみに、米ドル/加ドルのスワップポイントのつき方は、他の通貨の受け渡しがt+2なのに対し、t+1となっていることで若干異なります。その話はまた今度に・・・)

 

【加ドル/円 日足チャート】

こちらのチャートは、加ドル/円の日足チャートです。米ドル/円に比べて加ドル/円の方がテクニカル的に強いことがわかるかと思います。

 

【新NAFTA交渉の行方と北米の通貨】

新NAFTA交渉が今のところ良好に進んでいることを好感し、特にカナダドルやメキシコペソは買われやすい状況になっています。

為替相場においては、流動性も大切ですので、出来るだけ米ドル、ユーロ、日本円、英ポンド、豪ドルといったハードカレンシーの組み合わせを取引すべきだと考えていますが、加ドルはこれらに次いでインターバンク市場で6番目に取引量が多い※通貨となるので、加ドルがらみの通貨ペアも面白いのではないでしょうか?

※2016年のBISの調査より(https://www.bis.org/)

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