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ドル/円の投機筋のポジションから!
- 2016/01/22
- 欧州タイム
★1月5日・1月12日付のシカゴIMM投資筋の対米ドルの差し引き持ち高で、円ロング(円買い・ドル売り)となった期間のドル/円の為替レートを分析します。ドル売り・円買いを始めた価格位置が分かれば、それ以上円安が進むとロスカットの円売り戻しが入りやすい位置が分かります。
12月23日から12月29日時点で円ショート17,226がありました。12月30日から1月5日時点で円ショートから円ロング+4,103になったことで、21,329の円買いドル売りがあったことになります。この間のドル/円は120.65~118.76円で動きました。その後、1月6日から1月12日時点で更に円買い・ドル売りが進み+25,266となったことで、この間に21,163ポジションを上乗せしたことになります。この間のドル/円は119.16~116.66円の円高になりました。
昨晩からの円安でアジア時間帯で118円台を何とか回復しました。ただ、現在値では、投機筋には含み益が残っている値位置にあります。ただし、118.50~119円近辺まで円安が進むと1月6日から1月12日に作ったポジションに相当含み損が発生すると思われます。ロスカットのドルの買い戻しが入りそうで、円安が加速する可能性があります。
117円割れしたところで下ヒゲが出ていることから、利益確定の手仕舞いドル買いの動きもあったとは思いますが、それでも残っているポジションや売り乗せしたポジションもあると思います。そういう面では、118円半ばからのロスカットによるドル買い戻しに注意が必要です。
来週の28-29日の日銀金融政策決定会合が、ひとつの節目となる可能性が高いです。もし、何もなければ失望による円高になりやすく、一方で、破壊力は分かりませんが、日銀がバズーカ―砲緩和をすると、ロスカットを巻き込み120円近辺までは円安が進捗する可能性があります。