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NYダウ下落主因となった米長期金利が再上昇!
- 2018/02/07
- アジアタイム
★今回の世界的な株価下落の主因となった、米国10年債の金利が再び上昇してきた。米10年債の一目均衡表の日足では、基準線(青線)2.6450%が下値支持ラインとなり、下ヒゲ陽線で転換線5日(茶線)2.7665%と転換線9日(赤線)2.7500%を上抜けして上昇基調となっている。
ロウソク足でも、ほとんど『たくり線』のような強い上昇で終了している。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)では、%Kと%Dが高値圏から下向きとなっているが、今回はダマシとなる可能性もあるので注意が必要となる。
2月5日に2.885%まで上昇した後、株価が大崩れとなった。昨日の引けでは2.805%まで戻してきている。NYダウは前日567ドル高と大幅高となったが、再び長期金利が上昇してくるようなら、大幅下落の可能性も高くなる。
今晩は2:00にパブラン米ダラス連銀総裁、22:30ダドリーNY連銀総裁、24:15エバンス米シカゴ連銀総裁の講演が控えている。講演で微妙なインフレと景気過熱感への警戒や、微妙な利上げペースの加速が示唆されると、再び米長期金利の上昇を招くことになり株価が不安定になりやすい。一方で、今回の米国株下落に配慮したハト派的な発言になると、米長期金利の低下と米国株の安定につながる可能性がある。