米国株式市場は続伸。Ｓ＆Ｐ500指数は前営業日比0.53％高の2690.16で終え、NYダウは140.46ドル（0.56％）高の24792.20ドルで取引を終了した。ナスダック指数は58.177ポイント（0.83％）高の6994.760で終えた。米税制改革法案が週内にも上下両院で可決される見通しを好感する買いが先行した。主要３指数は終値ベースで史上最高値を連日で更新。NYダウは終値ベースで今年70回目の史上最高値更新した。また、ナスダック１００指数、Ｓ＆Ｐ１００指数も最高値を付け、ラッセル２０００指数も１．２％高と、終値ベースで最高値を更新した。一年を通して続いてきた株高は年末に向けて加速。幅広いセクターに買いが集まる中で、商品価格の上昇にも支えられた。
　欧州市場でも主要指数は軒並み大幅高となった。STOXXヨーロッパ600指数は1.15％高で取引を終了した。米国の税制改革法案に対する期待が広がり、各国幅広い銘柄が買われた。
　本日の日経平均は2万3000円の大台を意識する展開か。日経先物3月限ナイトセッションは、２万2980円まで上昇する場面があった。２万3000円の節目は11月上旬以降、３回にわたり、上値のレジスタンスになっていた水準だけに、１月限オプションの建玉では、行使価格２万3000円は建玉が多く、市場では既に、コールオプション売り方の踏み上げがどう市場に影響が出るかに注目が集まっている。

【買い材料】

・米国株式市場　3指数ともに最高値、税制改革成立が視野
・ナスダックが一時7000ポイント乗せ（6994.76、+58.18）
・NYダウ上昇（24792.20、+140.46）
・SOX指数上昇（1277.91、+27.02）
・ロンドン株式市場続伸、ポンド高で上昇幅は限定的
・CME225先物は大阪取引所比で上昇（22960、+80）
・アベノミクス再起動
・日銀、大規模緩和を維持
・日銀のETF買い入れによる需給下支え期待
・政策関連株堅調
・好業績やテーマ株など物色意欲強い

【売り材料】

・NY原油先物反落　供給逼迫感は乏しい（57.16、-0.14）
・恐怖指数VIXは9.53、前日比上昇
・大手ゼネコンのリニア談合疑惑
・トランプ政権のロシア疑惑
・欧州政情不安
・中東、北朝鮮地政学リスク

【その他注目点】

・米債券市場　長期債は続落　米株堅調・経済の好循環を反映
・欧州債　独債は反落も英債は小幅続伸
・NY金先物　4日続伸　ドル売りの流れに上値を伸ばす（1265.5、+8.0）

・トランプ大統領、安保戦略で「中国とロシアは競争相手」と明示へ
・米西部で高速旅客列車が脱線、複数の死者　約100人が負傷　
・ＣＭＥビットコイン先物取引は低調な滑り出し
・デンマーク中銀総裁、ビットコイン「命がけ」と警告
・仏政府が米アマゾンを提訴、支配的地位の乱用で＝仏紙ル・パリジャン
・南ア・ランドが急騰、与党党首選でラマポーザ氏当選を市場が見込む
・中国軍の戦闘機が初めて対馬海峡を通過、空自機が緊急発進　

《スケジュール》

10:40　　社債等買い入れオペ(日本銀行)　　

09:00　　12月ＮＢＮＺ企業信頼感
09:30　　12月豪準備銀行（ＲＢＡ）理事会議事要旨
18:00　　ハンソン・エストニア中銀総裁、講演
18:00　　ビスコ・イタリア中銀総裁、講演
18:00　　12月独Ｉｆｏ企業景況感指数
19:00　　10月ユーロ圏建設支出
22:30　　11月米住宅着工件数
　 　　　建設許可件数
22:30　　7－9月期米経常収支

☆場況はTwitterをご参考にしていただければ幸いです。https://twitter.com/fujitomi_8740