米国株式市場は上昇。Ｓ＆Ｐ500種株価指数は前日比0.29％高の2636.98で取引を終え、NYダウは70.57ドル（0.29％）上昇して24211.48ドルで終えた。ナスダック総合株価指数は続伸して、前日比36.466ポイント（0.53％）高の6812.841で終えた。原油市場の反発でエネルギー関連株が上昇し、また、米長期金利の上昇を好感し、ゴールドマン・サックスなど金融株も買われ、指数を押し上げた。トランプ大統領が来年１月にインフラ計画を発表する予定との一部報道も好感された。先週の失業保険申請件数は、市場の予想を下回リ、5週ぶりの低水準となった。
　ＮＹＭＥＸのＷＴＩ先物１月限は73セント（1.3％）高の１バレル＝56.69ドルで取引を終了。ナイジェリアでの石油業界ストをめぐる懸念などが買いを誘発させた。
　OSE225先物2018年3月限ナイトセッションは、日中取引比130円高の2万2620円で終えた。本日の日経平均は米政策期待や円安基調を好感し続伸か。トランプ米大統領はインフラ計画を来年１月に発表し、政策課題を推進する方針。大統領は就任後100日以内に１兆ドル（約113兆円）のインフラ計画を打ち出すと選挙戦で公約し、その後政権は７－９月までに計画をまとめるとしていた。一方で、11月の米雇用統計の発表を控え、持ち高調整の売りが出やすく、また様子見ムードが高まる可能性も否めない。寄り付きで株価指数先物・オプション12月物の特別清算指数（ＳＱ）の算出がある。

【買い材料】

・米国株式市場　3指数がそろって上昇　テクノロジー株が3日続伸
・ナスダック上昇（6812.84、+36.47）
・NYダウ上昇（24211.48、+70.57）
・ＮＹ外為市場　ドル上昇、税制改革法案成立に楽観的な見方
・NY原油先物－反発、足もとで売り買いが交錯（56.69、+0.73）
・恐怖指数VIXは10.20、前日比下落
・CME225先物は大阪取引所比で上昇（22585、+95）
・米税制改革実現への期待
・アベノミクス再起動
・日銀、大規模緩和を維持
・日銀のETF買い入れによる需給下支え期待
・政策関連株堅調
・好業績やテーマ株など物色意欲強い

【売り材料】

・ロンドン株式市場反落、エネルギーと生活必需品銘柄に売り
・トランプ政権のロシア疑惑
・ドイツ混迷による政治リスク
・欧州政情不安
・中東、北朝鮮地政学リスク

【その他注目点】

・欧州株式市場まちまち、英FT100はポンド高と金利上昇で軟調推移
・米債券市場まちまち、主要株式3指数上昇でリスク選好地合い
・欧州債まちまち、ブレグジット進展やドイツ大連立協議支持で
・NY金先物　投資家のリスクオフ後退で、金に再び売り（1253.1、-13.0）

・米新規失業保険申請件数 23.6万件〔予想 24.0万件〕（前回発表値 23.8万件）
・米10月チャレンジャー人員削減予定数（前年比）+30.1％（前回発表値 -3.0％）
・米10月消費者信用残高+205.19億ドル〔予想 +175.00億ドル〕（前回発表値 +208.30億ドル）

・米ＦＲＢ、銀行ストレステストの透明性向上にプロセスの微調整提案～ロイター
・ＥＣＢ資産買入、アイルランドとポルトガルに最も恩恵＝ムーディーズ
・金融庁、金融機関のマネロン対策強化へ指針　年明け導入＝関係筋～ロイター

《スケジュール》

08:50　　10月国際収支速報
　経常収支
　　　 　貿易収支
08:50　　7－9月期実質国内総生産（ＧＤＰ）改定値
09:00　　10月毎月勤労統計
14:00　　11月景気ウオッチャー調査

06:45　　7－9月期ニュージーランド（ＮＺ）製造業売上高
09:30　　10月豪住宅ローン件数
未定　 　11月中国貿易収支
16:00　　10月独貿易収支
16:00　　10月独経常収支
16:45　　10月仏財政収支
16:45　　10月仏鉱工業生産指数
18:30　　10月英鉱工業生産指数
　　　　 製造業生産高
18:30　　10月英貿易収支
22:15　　11月カナダ住宅着工件数
22:30　　7－9月期カナダ設備稼働率
22:30　　11月米雇用統計
24:00　　10月米卸売在庫
24:00　　12月米消費者態度指数

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