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日経平均、オプションの需給と押し目買いの交錯か
- 2017/12/07
- アジアタイム
米国株式市場は高安マチマチ。S&P500種株価指数は前日比ほぼ変わらず(0.01%安)の2629.27で終え、NYダウは39.73ドル(0.16%)下落の24140.91ドルで取引を終了した。ナスダック総合株価指数は4営業日ぶりに反発して、前日比14.162ポイント(0.2%)高の6776.375で終えた。8日の11月の雇用統計の発表を控えて様子見ムードが強い中、銀行株など減税期待で先行買い銘柄への利益確定売りが上値をおさえた。また、原油価格の下落を受けてエネルギー株が下落した。トランプ大統領のエルサレムに関する発言の市場の反応は限定的であった。
NYMEXのWTI先物1月限は1.66ドル(2.9%)安の1バレル=55.96ドルで取引を終了。米EIAの統計で、ガソリン在庫が1月以来の大幅増となったことが嫌気された。
本日の日経平均は反発で始まった後、前日同様にオプションの需給と押し目買いが交錯しそうだ。OSE225先物12月限ナイトセッションは、日中取引比80円高の22280円で取引を終了した。北朝鮮や中東の地政学リスクで、円高基調懸念がくすぶる。米国では連邦債務の上限引き上げ問題から、政府閉鎖の可能性が懸念されつつある。引き続き、為替動向には注意が必用の様だ。
【買い材料】
・米税制改革実現への期待
・米国株式市場 ナスダックが4日ぶりに反発(6776.38、+14.16)
・ロンドン株式市場反発、ポンド安が追い風
・恐怖指数VIXは11.00、前日比下落
・CME225先物は大阪取引所比で上昇(22240、+40)
・アベノミクス再起動
・日銀、大規模緩和を維持
・日銀のETF買い入れによる需給下支え期待
・政策関連株堅調
・好業績やテーマ株など物色意欲強い
【売り材料】
・米国株式市場 S&P500種が4日続落、エネルギー株下落
・NYダウ下落(24140.91、-39.73)
・米原油先物下落、燃料在庫の急増受け(55.96、-1.66)
・トランプ政権のロシア疑惑
・ドイツ混迷による政治リスク
・欧州政情不安
・サウジの政策の先行きに対する不透明感
・北朝鮮地政学リスク
【その他注目点】
・ビットコイン過去最高値、需要殺到
・米債券市場上昇、中東情勢の緊迫化や政府機関閉鎖への警戒感
・欧州債続伸、中東情勢やブレグジット交渉難航で
・NY金先物 中東リスクで反発、値ごろ感からの買いも(1266.1、+1.2)
・NY為替 加ドル下落、ハト派的なBOC声明とNY原油先物下落で
・米11月ADP全国雇用者数 +19万人〔予想 +18.5万人〕(前回発表値 +23.5万人)
・米MBA住宅ローン申請指数(前週比)+4.7%(前回発表値 -3.1%)
・米7-9月期非農業部門労働生産性・確報値(前期比)+3.0%〔予想 +3.3%〕(前回発表値 +3.0%)
・トランプ米大統領、政府機関閉鎖の可能性に言及
・トランプ米大統領、エルサレムをイスラエル首都と正式に認定
・米議会上院、税制改革法案めぐり下院と協議開始を決定
・英EU離脱交渉に行き詰まり懸念、ポンド急落
・プーチン氏、来年3月のロシア大統領選出馬へ
・ブラジル中銀が利下げ、金利過去最低の7%
・SBI、中国の仮想通貨取引所と相互出資へ
《スケジュール》
08:50 11月外貨準備高
08:50 対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース)
11:00 都心オフィス空室率(11月)
14:00 10月景気動向指数速報値
14:00 消費活動指数
09:30 10月豪貿易収支
15:45 11月スイス失業率
16:00 10月独鉱工業生産
16:45 10月仏貿易収支
16:45 10月仏経常収支
19:00 7-9月期ユーロ圏域内総生産(GDP)確定値
21:30 11月米企業の人員削減数(チャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマス社調べ)
22:30 10月カナダ住宅建設許可件数
22:30 前週分の米新規失業保険申請件数
24:00 11月カナダIvey購買部協会景気指数
8日01:00 ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、バーゼル銀行規制について記者会見
8日05:00 10月米消費者信用残高
☆場況はTwitterをご参考にしていただければ幸いです。https://twitter.com/fujitomi_8740