★ドル/円の一目均衡表の週足では、安倍政権の発足2012年12月26日以来雲の下限を下回ったことがありません。今週1月22日までの雲の下限は113.665円に位置しています。

また、26期間先の先行スパン1・2がネジレを起こし、先行スパン2が上、先行スパン1が下となってしまいました。そたのため、一目均衡表では円高傾向が強まっていることになります。

12月の日銀短観のドル/円為替想定レートでは、下期118.66円となっていて、現時点で大きく割り込んできてしまっています。また、自動車業界の平均為替想定レートも下期は116.53円となっていますので、スポット価格が近づいてきています。過去の経験からも自動車業界の想定為替レートを下回ってくると、輸出予約を急ぐ傾向があり、115.53円を下回ってしまうと、円高が加速する可能性も出てきます。その際に気を付けて見ていく下値抵抗ラインが雲の下限となる113.665円ということになります。

今週株安・円高が加速するようですと、日銀の銀行に対するレートチェックや政府筋からの『口先介入』発言も入りやすく、大きく振れる可能性には注意が必要です。