米国株式市場は反発。Ｓ＆Ｐ500種は前日比0.81％上げて2585.64で終え、NYダウは187.08ドル（0.8％）高の23458.36ドルで終了した。ナスダック総合株価指数は３日ぶりに反発し、前日比87.083ポイント（1.29％）高の6793.291で終え、終値ベースで高値を更新した。。法人税引き下げの実現確率が高まる中、ウォルマート・ストアーズなど好決算銘柄に買いが先行し、Ｓ＆Ｐ500種株価指数は２カ月ぶりの大幅高となった。先週の失業保険申請件数は市場の予想以上となったものの、継続受給者数は市場予想を下回った。10月の鉱工業生産指数は前月比で+0.9%と今年4月以来の高い伸びで、市場の予想を上回った。
　本日の日経平均は上昇か。前日の日経平均は、25日線まで調整を入れて切り返す展開となった。連敗記録が止まった上に、5日線（22364円）を上回り、下値不安は払しょくされる展開だった。本日は、先週末の終値（22681円）への挑戦は、ハードルは高いと思われるが、米株の上昇をきっかに円安基調など外部環境の後押しがあれば視野に入る水準だ。前日のOSE225先物12月限ナイトセッションは、OSE日中取引比180円高の22590円で取引を終了している。日経先物は、ナイトセッションでは13日の高値（22630円）まであと一歩（22620円）だったが、目先は転換線(22705円)を意識する展開が期待される。先日の大幅な乱高下で、今週は調整が懸念されていたが、9月8日安値(19080円)からの上昇幅の38.2％押し(21768円)まで至らず、再び上昇基調となり、売り方のカバーも期待出来そうだ。

【買い材料】

・米国株式市場急反発、好決算銘柄に買い　税制改革案進展も支援
・NYダウ上昇（23458.36、+187.08）
・ナスダック上昇（6793.29、+87.08）
・米ウォルマート、3Q決算は売上高が市場予想を上回り、株価は上場来高値を更新
・米税制改革法案が下院通過
・ＮＹ外為市場　ドル指数が小幅高、税制改革法案の下院通過で
・欧州株式市場反発、石油株は低迷
・恐怖指数VIXは11.76、前日比低下
・CME225先物は大阪取引所比で上昇（22585、+175）
・アベノミクス再起動
・日銀、大規模緩和を維持
・日銀のETF買い入れによる需給下支え期待
・政策関連株堅調
・好業績やテーマ株など物色意欲強い

【売り材料】

・NY原油先物－続落　強弱の見方交錯して上下（55.14、-0.19）
・地方銀行と第二地銀の2Q決算、6割が減益
・欧州政情不安
・北朝鮮地政学リスク

【その他注目点】

・安倍首相、特別国会で所信表明演説
・北米自由貿易協定（ＮＡＦＴＡ）再交渉の第5回会合（メキシコ、21日まで）
・欧州連合（ＥＵ）財務相理事会（ブリュッセル）

・米債券市場反落　株高や底堅い指標を背景に売り優勢
・欧州債まちまち　英債は小売が予想を上回り売られる
・NY金先物－小幅反発　上値からは引けにかけ売り戻される（1278.2、+0.5）

・米新規失業保険申請件数　24.9万件〔予想 23.5万件〕（前回発表値 23.9万件）
・米10月輸入物価指数（前月比） +0.2％〔予想 +0.4％〕（前回発表値 +0.7％）
・米11月フィラデルフィア連銀製造業指数 +22.7〔予想 +25.0〕（前回発表値 +27.9）
・米10月鉱工業生産（前月比）+0.9％〔予想 +0.5％〕（前回発表値 +0.3％）
・米10月設備稼働率 77.0％〔予想 76.3％〕（前回発表値 76.0％）
・米11月NAHB住宅市場指数 70〔予想 68〕（前回発表値 68）

・米ＦＲＢ、60億ドルの政府機関ＭＢＳ買入＝ＮＹ連銀
・イエレン米ＦＲＢ議長、29日に両院合同経済委員会で証言
・数年間に2回の追加利上げ必要か━英中銀総裁＝報道～ロイター
・金融庁、ＦＸ証拠金倍率10倍への引き下げを検討＝関係筋～ロイター
・日銀総裁が金融緩和限界論、さらなる利下げけん制の見方も

《スケジュール》

10:10　　国債買い入れオペ(残存期間1年超5年以下と10年超)(日本銀行)

06:45　　7－9月期ニュージーランド（ＮＺ）ＰＰＩ
06:45　　ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁、講演
13:00　　マレーシア・GDP(7-9月)
17:30　　ドラギ欧州中央銀行（ＥＣＢ）総裁、講演
18:00　　9月ユーロ圏経常収支（季節調整済み）
19:00　　9月ユーロ圏建設支出
22:00　　バイトマン独連銀総裁、講演
22:30　　10月カナダ消費者物価指数
22:30　　10月米住宅着工件数
　 　　　建設許可件数

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