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日経平均、乱高下に警戒か
- 2017/11/16
- アジアタイム
米国株式市場は続落。S&P500種は0.55%下落の2564.62で終え、NYダウは138.19ドル(0.59%)安の23271.28ドルで取引を終了した。ナスダック総合株価指数も続落して、前日比31.664ポイント(0.46%)安の6706.208で終えた。NYダウの下げ幅としては、9月5日以来ほぼ2カ月半ぶりの大きさとなった。税制改革の見通しを巡る懸念が根強く残る中、世界的な株安や原油安を受け、リスクオフムードが高まった。10月の消費者物価指数はほぼ市場の予想通りとなり、11月のNY連銀製造業景況指数は市場予想を下回った。
NYMEXのWTI先物12月限は前日比37セント(0.7%)安の1バレル=55.33ドルと、ほぼ2週間ぶりの安値となった。今月末のOPEC会合で減産合意を延長する可能性を巡り、ロシアは消極的だと報じられたことが嫌気された。
日経平均株価はボラタイルな相場展開か。前日の米株や円高基調が上値を押さえそうだ。自律反発もが見込まれるものの、引き続きCTAファンド勢など短期筋による先物売りが警戒される。
JPモルガン証券やGSのTOPIX先物の売りが目立つ。海外勢主導での株価上昇の反動が意識されやすい状況だ。
【買い材料】
・CME225先物は大阪取引所比で上昇(22100、+60)
・アベノミクス再起動
・日銀、大規模緩和を維持
・日銀のETF買い入れによる需給下支え期待
・政策関連株堅調
・好業績やテーマ株など物色意欲強い
【売り材料】
・米国株式市場続落、ハイテク株に売り 原油安でエネルギー株続落
・NYダウ下落(23271.28、-138.19)
・ナスダック下落(6706.21、-31.66)
・欧州株式市場続落、8週ぶり安値
・ロンドン株式市場 5日続落、鉱業と石油株売られる
・NY原油先物続落 在庫増加による売りは一時的
・NY為替 株安でドル円とクロス円は上値重く推移
・ドル円、1ドル112円85-95銭
・恐怖指数VIXは13.13、前日比上昇
・米税制改革への先行き不透明感
・欧州政情不安
・北朝鮮地政学リスク
【その他注目点】
・米債券市場上昇 株安で買い優勢
・欧州債続伸 株軟調、安全資産の債券が買われる
・NY金先物反落 上値追いも利食い売りに押し戻される(1277.7、-5.2)
・米MBA住宅ローン申請指数(前週比)+3.1%(前回発表値 ±0.0%)
・米10月消費者物価指数(前月比)+0.1%〔予想 +0.1%〕(前回発表値 +0.5%)
・米10月消費者物価指数・コア(前月比)+0.2%〔予想 +0.2%〕(前回発表値 +0.1%)
・米10月小売売上高(前月比)+0.2%〔予想 ±0.0%〕(前回発表値 +1.6%)
・米10月小売売上高(除自動車・前月比)+0.1%〔予想 +0.2%〕(前回発表値 +1.0%)
・米11月NY連銀製造業景況指数 +19.4〔予想 +26.0〕(前回発表値 +30.2)
・米上院、税制改革でストックオプション所得課税方針を撤回
・米FRB、12月含め利上げ継続する必要=ボストン連銀総裁
・スイス政府、フラン相場なお高いとの認識表明
・中国の9月米国債保有高が減少、首位は維持=対米証券投資統計
・中国国家主席の特使、17日に北朝鮮訪問へ=新華社
・訪日客、過去最多2800万人に
《スケジュール》
08:50 対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース)
16:30 全銀協の平野会長が会見
09:30 10月豪雇用統計
17:45 メルシュ欧州中央銀行(ECB)専務理事、講演
18:30 10月英小売売上高指数
19:00 10月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)改定値
20:00 プラートECB専務理事、講演
22:30 9月カナダ製造業出荷
22:30 9月対カナダ証券投資
22:30 前週分の米新規失業保険申請件数
22:30 11月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数
22:30 10月米輸入物価指数
23:00 カーニー・イングランド銀行(BOE)総裁、カンリフBOE副総裁、ブロードベントBOE副総裁、ラムスデンBOE副総裁、講演
23:10 メスター米クリーブランド連銀総裁、講演
23:15 10月米鉱工業生産指数
設備稼働率(
23:30 ビルロワ・フランス中銀総裁、講演
24:00 11月全米ホームビルダー協会(NAHB)住宅市場指数
17日03:10 カプラン米ダラス連銀総裁、講演
17日05:00 コンスタンシオECB副総裁、講演
17日05:45 ブレイナード米連邦準備理事会(FRB)理事、講演
☆場況はTwitterをご参考にしていただければ幸いです。https://twitter.com/fujitomi_8740