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日経平均、今年最長の6営業日続落 アルゴ売りやヘッジ外しに注意
- 2017/11/15
- アジアタイム
日経平均株価は6営業日続落して、前日比351円69銭(1.57%)安の2万2028円32銭で取引を終了した。6営業日続落は2016年5月6日以来のことで、今年最長の連続記録。下げ幅は3月22日(414円安)以来の大きさとなった。前日の米国株安や円高基調、寄り前に発表された7~9月期の国内総生産(GDP)速報値が市場予測の中央値を下回ったことが、相場の重荷となった。また、日経平均ボラティリティー・インデックスの急上昇から、CTAファンド勢などによるアルゴリズムの売りが株価指数先物に先行した。日経平均は2万2000円攻防まで一時売り込まれた。一時2万2004円79銭に下落し、10月31日─11月1日に空けたギャップ(2万2020円38銭~2万2130円03銭)を埋めた。日経平均ボラティリティー・インデックスは、後場には一時、前日を1.63ポイント(8.8%)上回る20.21まで上昇した。日銀の大口ETF買いが入ったものの、トランプ米大統領の訪日や決算発表などのイベントが一巡したことで、買いの手掛かりに欠けた。
今後、注意すべき点は、オプション市場でコールが売られ、プットは買われている展開だ。市場では9日の高値から日経平均株価の下値が切り下がっている。CTAファンド勢の仕掛けも警戒されるが、コールの売り手のヘッジ外しが今後どういう形で出てくるか注目される。12月限の行使価格2万2000円の建玉がおおきく、この水準を下回った場合、ヘッジ外しからの先物売りが出る可能性が出てくる。
TOPIXは5日続落の、前日比34.86ポイント(1.96%)安の1744.01で取引を終えた。東証1部の売買代金は3兆7703億円、売買高は21億5918万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1901、値上がりは120、変わらずは14だった。
日経先物は、一時22010円まで下落し、2万円の攻防となった。1日に空けたギャップ(22030円~22180円)を完璧に埋めた。目先下値目処は10月31日の安値(21840円)が意識され、10月23日の安値(21610円)が支持線となると想定される。一方で、目先の抵抗線は5日線(22438円)となるだろう。