★欧州市場朝方の取引では、欧州主要株が底堅く推移、日経先物も小幅高にややドルは反発するなか、113.50円付近でもみ合いとなった。英メイ首相への退陣圧力が増しているとの報道や、EU離脱交渉の停滞懸念からポンドが売られ、つれてドル/円でも円買いが優勢となった。日経先物が下げ幅を拡大、NYダウ先物も下げに転じるなか、リスク回避による円高が進展した。欧州市場序盤では、為替はもみ合い商状となったが、リスク回避によるドル高・円高地合いが持続、113.30円付近でドルが軟調推移となった。日経先物が170円安まで下げたことで一時113.21円まで下押ししたものの、前週末安値113.22円が意識されると売りも一服。日経先物がその後に下げ幅を縮めたこともあり下値を切り上げた。その後、米国株市場の持ち直しや日経先物の上昇に伴う円売り・ドル買いが優勢となった。アジア時間に付けた日通し高値113.71円が目先レジスタンスとして意識されるとやや伸び悩んだ。目先は手掛かり材料難から大きな動きになっておらず、様子見ムードが強まった。

米市場では、ベテランズデーで米債券市場が休場だったことや、主要経済指標などの発表もなく全般閑散相場となった。今後は米税制改革の行方が注目される。CMEの投機筋の対米ドルでの円の持ち高状況では、11月7日付けで▲127,848枚（円売りポジション）と高水準となっており、ポジションの巻き戻しには注意が必要なレベルまで積みあがってきている。