米国株式市場は高安マチマチ。Ｓ＆Ｐ500種株価指数は0.08％下落の2582.30で終え、NYダウは39.73ドル（0.16％）安い23422.21ドルで終えた。ナスダック総合株価指数は小反発し、前日比0.886ポイント高い6750.939で終えた。米上下院での税制改革審議の不透明感が上値を押さえ、一方では、良好な米主要企業の業績が相場を支えた。ミシガン大学消費者マインド指数は前月から低下し、1年ぶりの大幅な下げとなった。
　10日のOSE225先物12月限ナイトセッションは、OSE日中取引比30円安の22490円で終えた。本日の日経先物は、一進一退の展開か。欧米株式市場の上値の重さが意識される一方で、買い遅れた投資家の買いや前場下落での、後場の日銀ETF買い期待。先週末時点の日経平均株価の1株当たり利益(EPS)は1509円。26年ぶりの高値水準回復した株価収益率(PER)は上げ一服。業績改善でのバリュエーションからみると割安感が強いともいえる状況でもある。

【買い材料】

・ナスダックは上昇（6750.94、+0.89）
・アベノミクス再起動
・日銀、大規模緩和を維持
・日銀のETF買い入れによる需給下支え期待
・政策関連株堅調
・好業績やテーマ株など物色意欲強い

【売り材料】

・米国株式市場－NYダウ、S&Pが9週ぶり反落
・NYダウ下落（23422.21、-39.73）
・欧州株式市場続落、英FT100はポンド高も嫌気
・NY原油先物反落、週末を控えて利益確定の売りが優勢に（56.74、-0.43）
・恐怖指数VIXは11.29、前日比上昇
・CME225先物は大阪取引所比で下落（22465、-55）
・米政権の財政政策に対する不透明感
・欧州政情不安
・北朝鮮地政学リスク

【その他注目点】

・東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）関連首脳会議（フィリピン・マニラ、14日まで）
・米国（ベテランズデー）、債券市場が休場
・カナダ（リメンバランス・デーの振替休日）、休場

・NY為替　欧州通貨が強含み、ドル円は狭いレンジ取引
・米債券市場　米10年債利回り、10月末以来の高水準
・欧州債続落、英指標の好結果に英債売り強まる
・NY金先物反落も、最近のレンジ相場が続く（1274.2、-13.3）

・米11月ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値 97.8〔予想 100.7〕（前回発表値 100.7）

・トランプ米大統領、朝鮮半島の戦争を求めた＝北朝鮮外務省～ロイター
・APEC首脳会議で公式な米露首脳会談の予定なし
・米石油掘削リグ稼働数、6月以来の大幅増加＝ベーカー・ヒューズ
・中国の習主席、韓国に北朝鮮との対話再開促す＝新華社

《スケジュール》

08:50　　10月企業物価指数

09:10　　ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁、講演
16:00　　10月独卸売物価指数（ＷＰＩ）
18:00　　コンスタンシオ欧州中央銀行（ＥＣＢ）副総裁、講演
14日02:45　　黒田東彦日銀総裁、スイスで講演
14日04:00　　10月米月次財政収支

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