米国株式市場は下落。上院の税制改革法案に法人税減税の施行１年先送りが盛り込まれたことが嫌気された。Ｓ＆Ｐ500種株価指数は前日比0.37％下落して2584.62で終え、NYダウは101.42ドル（0.43％）安の23461.94ドルで取引を終了した。ナスダック総合株価指数は反落し、39.065（0.57％）安の6750.053で終えた。原油価格の反発を好感してエネルギーセクターが堅調に推移した。
　日経平均先物ナイトセッションは、320円安の2万2580円と大幅安となった。日経先物ナイトセッションの下落幅を見る限り本日も値幅が出る展開となりそうだ。CTAファンド勢による先物での売りを仕掛けが出れ本日もボラが高まる可能性がある。中東では、サウジアラビアがレバノン在住のサウジ国民に退避勧告したとの報道も出ている。一方で、下落すれば日銀による上場投資信託（ＥＴＦ）買いへの思惑から、売り一巡後には押し目買いも期待出来よう。本日は11月物オプションの特別清算指数（ＳＱ）でもある。価格変動が大きくなる可能性がある。

【買い材料】

・NY原油先物反発、協調減産延長の期待が根強い（57.17、+0.36）
・ユーロ圏2.2％成長に上方修正
・アベノミクス再起動
・日銀、大規模緩和を維持
・日銀のETF買い入れによる需給下支え期待
・政策関連株堅調
・好業績やテーマ株など物色意欲強い

【売り材料】

・米国株式市場反落、法人税減税の先送り案を嫌気
・NYダウ下落（23461.94、-101.42）
・ナスダック下落（6750.05、-39.05）
・ＮＹ外為市場　ドル下落、上院共和党の税制改革法案の内容受け
・20％への法人税率引き下げを2019年に1年先送り－米上院共和党の税制改革案
・欧州株式市場下落、軟調な決算を材料視
・ロンドン株式市場反落、バーバリーに売り
・恐怖指数VIXは10.50、前日比上昇
・CME225先物は大阪取引所比で下落（22645、-255）
・米政権の財政政策に対する不透明感
・欧州政情不安
・トルコの対米強硬姿勢
・北朝鮮地政学リスク

【その他注目点】

・アジア太平洋経済協力会議（ＡＰＥＣ）首脳会議（ベトナム・ダナン、11日まで）
・東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）関連首脳会議（フィリピン・マニラ、14日まで）

・米債券市場、米税制改革案への不安で一時買い強まる
・欧州債反落、EUは成長見通しを上方修正
・NY金先物続伸、米税制改革案への不安感で（1287.5、+3.8）

・米新規失業保険申請件数 23.9万件〔予想 23.1万件〕（前回発表値 22.9万件）
・米9月卸売売上高（前月比）+1.3％〔予想 +0.9％〕（前回発表値 +1.7％）
・米9月卸売在庫・確報値（前月比）+0.3％〔予想 +0.3％〕（前回発表値 +0.3％）

・環太平洋連携協定（TPP）、大筋合意－米国抜きの参加11カ国　
・米中、核放棄まで北朝鮮に制裁
・メキシコ中銀、政策金利を7.00％に据え置き
・CME名誉会長、ビットコイン先物「有望」
・ビットコイン分裂中止

《スケジュール》

08:50　　10月マネーストックＭ２
13:30　　9月第三次産業活動指数
14:00　　国債・借入金・政府保証債務残高(9月末)　

09:30　　豪準備銀行（ＲＢＡ）、金融政策に関する四半期報告
16:45　　9月仏鉱工業生産指数
16:45　　7－9月期仏非農業部門雇用者数速報値
17:30　　7－9月期香港域内総生産
18:30　　9月英鉱工業生産指数
　　　 製造業生産高
18:30　　9月英貿易収支
21:30　　メルシュ欧州中央銀行（ＥＣＢ）専務理事、講演
24:00　　11月米消費者態度指数

☆場況はTwitterをご参考にしていただければ幸いです。https://twitter.com/fujitomi_8740