米国株式市場は上昇。Ｓ＆Ｐ500種株価指数は前日比0.14％上昇の2594.38で終え、NYダウは0.02％高い23563.36で取引を終了した。ナスダック総合指数も反発し、前日比21.335ポイント高の6789.118で終えた。アップルの時価総額が初の９０００億ドル超えとなったほか、テイクツー・インタラクティブ・ソフトウエアなどが買われ、指数を支えた。一方で、米税制改革の先行き不透明感が、上値をおさえた。
　前日のOSE225先物12月限ナイトセッションは、OSE日中取引比20円高の22960円で終えた。本日の日経平均は、底堅い展開か。引き続き、好業績株への買いが相場を支えそうだ。また、前日の米国株式市場で主要3指数が史上最高値を更新したほか、アップルの時価総額が9000億㌦を突破したこともリスクオンムードを高めそうだ。前日、日銀はＥＴＦを717億円買い入れた。前場のＴＯＰＩＸの終値は前日比0.13％安。前場の相場が下落すれば日銀買いが入り、下値不安は限られそうだ。

【買い材料】

・米国株式市場最高値更新、アップル時価総額が初の9000億ドル台
・ロンドン株式市場反発、資源と消費関連株に買い
・恐怖指数VIXは9.78、前日比下落
・CME225先物は大阪取引所比で上昇 22945で引け
・アベノミクス再起動
・日銀、大規模緩和を維持
・日銀のETF買い入れによる需給下支え期待
・政策関連株堅調
・好業績やテーマ株など物色意欲強い

【売り材料】

・NY原油先物続落、上下に激しく動くも57ドル台は売り優勢
・米政権の財政政策に対する不透明感
・欧州政情不安
・トルコの対米強硬姿勢
・北朝鮮地政学リスク

【その他注目点】

・欧州株式市場まちまち、トランプ政策に疑問符
・米債券市場－反落も、材料難で方向感鈍い
・欧州債小幅続伸、引けにかけ上げ幅を縮小
・NY金先物反発、1300ドル下回った水準での動き続く

・米MBA住宅ローン申請指数（前週比）0.0％（前回発表値 -2.6％）

・米エネルギー省（EIA）週間石油在庫　 2017/11/3 時点
原油 +223.7万バレル（前週 -243.5万バレル）
ガソリン-331.2万バレル（前週 -402.0万バレル）
中間留分（含む暖房油）-335.9万バレル（前週 -32.0万バレル）
原油受け渡し地点オクラホマ州クッシング原油在庫 +72.0万バレル（前週 +9.0万バレル）

・ライアン米下院議長、法人税減税実施先送りの可能性に含み
・英首相がパテル国際開発相を更迭、政権基盤弱体化浮き彫り
・ＥＣＢは速やか資産買入縮小を、英離脱交渉は延長が妥当＝独経済諮問委
・ベネズエラ国営石油会社、債券満期償還金の大半を送金＝市場筋～ロイター
・サウジとレバノンのＣＤＳが急上昇、政情不安による不透明感で
・ニュージーランド中銀、政策金利を1.75％に据え置き
・ビットコイン最高値更新、アップグレード取りやめで8000ドルに迫る

《スケジュール》

08:50　　日銀金融政策決定会合における主な意見（10月30－31日分）
08:50　　対外対内証券売買契約等の状況（週次・報告機関ベース）
08:50　　9月機械受注
08:50　　9月国際収支速報
　経常収支
　　　 　貿易収支
11:00　　都心オフィス空室率(10月)　
14:00　　10月景気ウオッチャー調査

09:30　　9月豪住宅ローン件数
10:30　　10月中国消費者物価指数
10:30　　10月中国卸売物価指数
15:45　　10月スイス失業率
16:00　　9月独貿易収支
16:00　　9月独経常収支
18:00　　10月欧州中央銀行（ＥＣＢ）月報
19:00　　クーレＥＣＢ理事、講演
19:00　　欧州委員会、秋季経済予測発表
22:15　　メルシュＥＣＢ専務理事、講演
22:30　　9月カナダ新築住宅価格指数
22:30　　前週分の米新規失業保険申請件数
22:45　　コンスタンシオＥＣＢ副総裁、講演
24:00　　9月米卸売在庫
24:00　　ビルロワ・フランス中銀総裁、講演
10日01:30　　ジョーダン・スイス国立銀行（中央銀行、ＳＮＢ）総裁、講演
10日03:00　　バイトマン独連銀総裁、講演
10日03:00　　米財務省、30年債（150億ドル）入札
10日03:20　　ラウテンシュレーガーＥＣＢ専務理事、講演
10日04:00　　メキシコ中銀、政策金利発表

☆場況はTwitterをご参考にしていただければ幸いです。https://twitter.com/fujitomi_8740