米国株式市場は高安マチマチ。Ｓ＆Ｐ500種株価指数は前日比0.01％下落して2590.64で終え、NYダウは8.81ドル（0.03％）上昇の23557.23ドルで終えた。ナスダック総合株価指数は３営業日ぶりの反落で、終値は同18.653ポイント安の6767.783だった。高値警戒感が台頭する中、公益事業や不動産株が買われ、相場を支える一方で、ＪＰモルガン・チェースやゴールドマン・サックスなど金融株が売られ、相場の重荷となった。
　本日の日経平均は、前日の26年ぶり高値更新で利益確定売りが出やすい地合いながらも底堅く推移する展開か。25日移動平均からの乖離率は6.77％に広がっている。騰落レシオ（25日移動平均）は171％を上回った。一方で、継続的な海外勢の買いと好調な企業業績、前場下落となれば、後場には、日銀によるＥＴＦ買いが入り、下げ幅は限定的となりそうだ。
　個別株では、前日に通期業績見通しの上方修正と自社株買いを発表したトヨタに注目が集まる。

【買い材料】

・米国株式市場　NYダウ最高値、法人減税に注目（23557.23、+8.81）
・アベノミクス再起動
・日銀、大規模緩和を維持
・日銀のETF買い入れによる需給下支え期待
・政策関連株堅調
・好業績やテーマ株など物色意欲強い

【売り材料】

・Ｓ＆Ｐ５００が反落、プライスラインや金融株が軟調
・ナスダックは下落（6767.78、-18.65）
・欧州株式市場＝反落、ＤＡＸ一時最高値も決算嫌気
・ロンドン株式市場下落、Ｇ４ＳやＡＢフーズ売られる
・NY原油先物反落、利食いの売りに押されるも下値は限定（57.20、-0.15）
・NY為替　米長期金利低下で、ドルは上値重く推移
・恐怖指数VIXは9.89、前日比上昇
・CME225先物は大阪取引所比で下落（22865、-125）
・米政権の財政政策に対する不透明感
・欧州政情不安
・トルコの対米強硬姿勢
・北朝鮮地政学リスク

【その他注目点】

・トランプ米大統領が中国訪問

・米債券市場　米10年債利回り、10/19以来の低水準
・欧州債続伸、売り先行で始まるも買い意欲強し
・NY金先物反落、ドル高が重し（1275.8、-5.8）

・米9月消費者信用残高+208.30億ドル〔予想 +180.00億ドル〕（前回発表値 +130.65億ドル）

・トランプ大統領、北朝鮮に米の軍事力を警告　融和的姿勢も
・加藤製作所、北朝鮮ミサイル施設のクレーンは同社製の可能性　「法令遵守している」・米ツイッター、文字数制限を現在の140文字から2倍の280文字に拡大　開始時期は未定

《スケジュール》

08:50　　10月外貨準備高
10:30　　布野幸利日銀審議委員、あいさつ
14:00　　9月景気動向指数速報値
14:00　　消費活動指数　　

未定　　 10月中国貿易収支
16:45　　9月仏貿易収支
16:45　　9月仏経常収支
未定　　 ポーランド中銀、政策金利発表
21:00　　ＭＢＡ住宅ローン申請指数
22:15　　10月カナダ住宅着工件数
22:30　　9月カナダ住宅建設許可件数
9日00:30　　ＥＩＡ週間在庫統計
9日03:00　　米財務省、10年債（230億ドル）入札
9日05:00　　ニュージーランド準備銀行（ＲＢＮＺ）、政策金利発表

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