米国株式市場は上昇。Ｓ＆Ｐ500種株価指数は前週末比0.12％高の2591.13で終え、NYダウは9.23ドル（0.03％）上昇して23548.42ドルで取引を終えた。ナスダック総合株価指数も前週末比22.001ポイント（0.32％）高の6786.436で終え、連日で最高値を更新した。中東情勢の緊迫化を背景に原油価格が大幅上昇し、エネルギー関連株が買われた。また、Ｍ＆Ａを巡る思惑も支援材料となった。21世紀フォックスがニュースとスポーツ部門を除く事業の大半をウォルト・ディズニーに売却する方向で協議していると伝わった。また、ブロードコムがクアルコムに１０３０億ドルの非友好的買収案を提示したとの発表もあった。他、アナリストの目標株価引き上げをきっかけにアップルやアマゾンなど主力株が上昇した。
　本日の日経平均は、サウジアラビアの内輪もめや円安基調一服を嫌気して小反落か。前日の米株市場では、サウジアラビアのキングダムHDが保有する米ツイッターなどの株価が下落となった。一方で、下げ幅拡大となれば、押し目買いや日銀のETF買い期待も高まり、下げ幅は縮めそうだ。
　個別株ではソフトバンクに注目が集まる。前日に発表した2017年４～９月期の連結決算（国際会計基準）で営業利益が前年同期比35％増の8748億円だった。

【買い材料】

・米国株式は最高値を更新、半導体大手の買収案件が刺激
・NYダウ上昇（23548.42、+9.23）
・ナスダック上昇（6786.44、+22.00）
・原油先物3％超上昇、15年7月以来の高値　サウジ汚職対策など受け（57.35、+1.71）
・欧州株式市場小幅続伸、2年ぶり高値圏で小休止
・アベノミクス再起動
・日銀、大規模緩和を維持
・日銀のETF買い入れによる需給下支え期待
・政策関連株堅調
・好業績やテーマ株など物色意欲強い

【売り材料】

・CME225先物は大阪取引所比で下落（22580、-20）
・ドルの上昇失速、米税制やＦＯＭＣメンバーに不透明感＝ＮＹ為替市場
・恐怖指数VIXは9.40、前日比上昇
・スバル、米中不振で今期業績下方修正　無資格検査で費用100億円
・米政権の財政政策に対する不透明感
・欧州政情不安
・トルコの対米強硬姿勢
・北朝鮮地政学リスク

【その他注目点】

・米韓首脳会談

・ロンドン株式市場横ばい、バークレイズ売られる
・米債券市場、先週末に米雇用統計消化し続伸
・欧州債、買い優勢、独債が続伸
・NY金先物反発、商品市況の堅調につられる（1281.6、+12.4）

・パウエル氏指名を評価、足元の指導部交代は適切＝ＮＹ連銀総裁
・ロシア資金、ＦＢへ流入か～ロイター
・日米、北朝鮮へ圧力最大限
・日米首脳、北朝鮮に圧力で一致　日本に米製武器の購入迫る

《スケジュール》

09:00　　9月毎月勤労統計

12:30　　豪準備銀行（ＲＢＡ）政策金利発表
16:00　　9月独鉱工業生産
16:45　　9月仏財政収支
18:00　　ドラギ欧州中央銀行（ＥＣＢ）総裁、ラウテンシュレーガーＥＣＢ専務理事、講演
19:00　　9月ユーロ圏小売売上高
8日01:00　　ビルロワ・フランス中銀総裁、講演
8日02:55　　ポロズ･カナダ銀行（中央銀行、ＢＯＣ）総裁、講演
8日03:00　　米財務省、3年債（240億ドル）入札
8日04:30　　イエレン米連邦準備理事会（ＦＲＢ）議長、あいさつ
8日05:00　　9月米消費者信用残高
欧州連合（ＥＵ）財務相理事会（ブリュッセル）

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