米国株式市場は高安マチマチ。Ｓ＆Ｐ500種株価指数は前日比0.12％高の2560.40で終え、NYダウは71.40ドル（0.3％）上昇して23400.86ドルで取引を終えた。ナスダック総合株価指数は小幅に続落して、前日比7.117ポイント安の6556.774で終えた。先週の新規失業保険申請件数は市場予想通りの内容となり、中古住宅販売成約指数は前月比変わらずで市場予想を下回り、2016年初め以来の低水準となった。注目されたECB理事会は、来年1月以降、量的緩和策の縮小に踏み出すことを表明し慎重な姿勢を維持することを強調し、ハト派寄りの内容となった。株式市場では、資金の流入がしやすい環境が続くとの見方で、相場の支え要因となった。
　本日の日経平均株価は続伸か。前日のOSE225先物12月限ナイトセッションは前日日中比90円高の2万1860円で取引を終えた。７～９月期決算が増収増益だった米マイクロソフト株が、時間外取引で上昇している。前日に発表された10月第３週（16～20日）の東証の投資部門別売買動向で海外投資家は現物と先物の合計で8300億円の買い越しだった。今週に入っても買いは継続されている。日経平均は、24日以来３日ぶりに年初来高値更新を意識しそうだ。

【買い材料】

・米国株式市場はダウ・Ｓ＆Ｐ反発、企業の好決算が追い風
・NYダウ上昇（23400.86、+71.40）
・米ツイッター、18.5％高　3Q決算は予想を上回り、4Qは初の黒字化の可能性
・米アマゾン、3Q決算は34％増収　時間外取引で約8％上昇し1050ドル前後で推移
・欧州株式市場反発、ECBの緩和解除は緩やかになると予測
・ロンドン株式市場反発、ポンド安が追い風
・NY為替－ECB理事会後、ドル買いが優先に
・NY原油先物－反発、昨日のEIA発表で頭抑えるも上昇（52.64、+0.46）
・CME225先物は大阪取引所比で上昇（21855、+85）
・アベノミクス再起動
・日銀、大規模緩和を維持
・日銀のETF買い入れによる需給下支え期待
・政策関連株堅調
・好業績やテーマ株など物色意欲強い

【売り材料】

・ナスダックは下落（6556.77、-7.12）
・恐怖指数VIXは11.30、前日比上昇
・SUBARUも無資格検査
・米政権の財政政策に対する不透明感
・カタルーニャ自治権停止へ、欧州政情不安
・トルコの対米強硬姿勢
・北朝鮮地政学リスク

【その他注目点】

・欧州中央銀行（ECB）は26日、政策金利を市場予想通り0.00％に据え置き。資産買い入れ規模は2018年1月から9月末まで月額300億ユーロに減額。

・米債券市場続落、イエレン議長候補から外れるとの報道
・欧州債反発、ECB緩和政策解除は緩やかなペース
・NY金先物反落、ECB理事会後のドル高が金を押し下げる

・米9月卸売在庫・速報値（前月比）+0.3％（前回発表値 +0.9％）
・米新規失業保険申請件数 23.3万件〔予想 23.5万件〕（前回発表値 22.2万件）
・米9月中古住宅販売保留件数指数（前月比）±0.0％〔予想 +0.2％〕（前回発表値 -2.6％）

・米下院が予算決議案を僅差で可決、税制改革巡る審議本格化
・ＦＲＢ議長指名候補、パウエル・テイラー両氏に＝ポリティコ
・ＥＣＢ、量的緩和縮小へ　買入規模1月から半減し9月まで延長
・ユーロ下落、ＥＣＢが債券購入延長を決定＝ＮＹ市場
・トルコ中銀が再び金利据え置き、「タイトな政策姿勢断固維持」
・安倍首相、３％賃上げ要請
・安倍首相、来月1日に補正予算編成を指示

《スケジュール》

08:30　　9月全国消費者物価指数
08:30　　10月東京都区部ＣＰＩ
10:00　　アルミ出荷統計(9月)　　　　
10:10　　国債買い入れオペ(残存期間5年超10年以下と10年超)(日本銀行)　

09:30　　7－9月期豪卸売物価指数（ＰＰＩ）
11:30　　7－9月期シンガポール失業率（
15:00　　9月独輸入物価指数
15:45　　10月仏消費者信頼感指数
16:15　　プラート欧州中央銀行（ＥＣＢ）専務理事、ノボトニー・オーストリア中銀総裁、講演
19:30　　ロシア中銀、政策金利発表
20:00　　バイトマン独連銀総裁、講演
21:30　　7－9月期米ＧＤＰ速報値
23:00　　10月米消費者態度指数

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