米国株式市場は上昇。Ｓ＆Ｐ500種株価指数は前日比0.16％高の2569.13で終え、NYダウは167.80ドル（0.72％）高の23441.76ドルで取引を終了した。ナスダック総合株価指数は11.604ポイント（0.17％）高の6598.430。NYダウは２営業日ぶりに過去最高値を更新した。キャタピラーとスリーエムが発表した2017年７～９月期決算が市場の予想を上回り、また17年12月期通期見通しの上方修正を発表したことが好感された。２銘柄でNYダウを135ドル押し上げた。一方で、10月のリッチモンド連銀製造業指数は市場予想を下回る内容となった。
　本日の日経平均は、高値警戒感の中、17連騰となりそうだ。前日の米株高や円安基調を好感し、主要企業の業績拡大への期待が相場の下支えとなるだろう。前日のOSE225先物12月限ナイトセッションは、前日の清算値と比べ90円高の２万1900円だった。懸念材料は引き続き北朝鮮情勢など地政学的リスクだ。24日に中国の共産党大会が閉幕し、再び軍事挑発に動き出す可能性が懸念される。また、東証１部の騰落レシオ（25日移動平均）が128％と、日経平均の200日移動平均からの上方乖離（かいり）率が10％を超えていることから利益確定売りが出易い地合いでもあるが、良好な企業決算を織り込む形で上値を試すだろう。

【買い材料】

・米国株式市場＝ダウ最高値、キャピラーや３Ｍの好決算受け
・NYダウ下落（23273.96、-54.67）
・ナスダック上昇（6598.43、+11.60）
・ドル指数堅調、ＦＲＢ議長人事で議員がテイラー氏支持との報道＝ＮＹ市場
・NY原油先物－続伸、更なる減産期待で（52.47、+0.57）
・アベノミクス再起動
・日銀、大規模緩和を維持
・日銀のETF買い入れによる需給下支え期待
・政策関連株堅調
・好業績やテーマ株など物色意欲強い

【売り材料】

・恐怖指数VIXは11.16、前日比上昇
・米政権の財政政策に対する不透明感
・カタルーニャ自治権停止へ、欧州政情不安
・トルコの対米強硬姿勢
・北朝鮮地政学リスク

【その他注目点】

・シルバーライフが東証マザーズに新規上場
・テンポイノベーションが東証マザーズに新規上場

・東京モーターショーが開幕

・欧州株式市場まちまち、アップルのサプライヤーは買われる
・ロンドン株式市場横ばい、ウィットブレッド売られる
・NY金先物－反落、好調な企業決算で安全資産は売られる（1278.3、-2.6）

・米10月マークイット製造業PMI・速報値（予想：53.4→実績：54.5）
・米10月マークイットサービス業PMI・速報値（予想：55.6→実績：55.9）
・米10月リッチモンド連銀製造業指数（前回：+19→実績：+12）

・イタリア銀行の不良債権、第2四半期にユーロ圏最高の500億ユーロ減
・金融庁、フェアディスクロージャールールの指針を正式発表

《スケジュール》

10:10　　国債買い入れオペ(残存期間1年超5年以下と10年超)(日本銀行)　　
未定　　 10月月例経済報告

09:30　　7－9月期豪消費者物価指数
17:00　　10月独Ｉｆｏ企業景況感指数
17:30　　7－9月期英国内総生産（ＧＤＰ）速報値
20:00　　ＭＢＡ住宅ローン申請指数
21:30　　9月米耐久財受注額
22:00　　8月米住宅価格指数
23:00　　カナダ銀行（ＢＯＣ、中央銀行）、政策金利発表
23:00　　9月米新築住宅販売件数
23:30　　ＥＩＡ週間在庫統計
26日00:15　　ポロズＢＯＣ総裁、記者会見
26日02:00　　米財務省、5年債（340億ドル）入札

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