米国株式市場は上昇。Ｓ＆Ｐ500種株価指数は0.07％上げて2561.26で終え、NYダウは160.16ドル（0.69％）上昇の23157.60ドルで取引を終了した。ナスダック総合指数は0.563上昇の6624.22で終えた。NYダウは終値で初めて２万3000ドルを上回り、３日続けて最高値を更新した。上げ幅は８月22日以来の大きさだった。四半期決算で市場の予想を上回ったＩＢＭが急伸となり、同銘柄１銘柄でNYダウを約90ドル押し上げた。また、金利上昇基調でゴールドマン・サックスなど金融セクター株が買われ相場の支えとなった。一方では、エネルギーが下落し、相場の重しとなった。9月の住宅着工件数は市場の予想を下回り、建設許可件数も市場予想を下回った。ベージュブックは緩やかなペースで経済活動が拡大していることが示されたものの物価上昇圧力は依然緩いとし、市場の反応は限定的であった。
　本日の日経平均は、13連騰か。米長期金利の上昇や欧米株高を背景に、円売り・ドル買いが優勢となっていることから、東京株式市場で輸出関連株などへの買いが期待出来る。NYダウ工業株30種平均は４日続伸して、終値で初めて２万3000ﾄﾞﾙ台に乗せている。

【買い材料】

・米国株式市場、3指数がそろって最高値更新　NYダウは23000ドル乗せ
・NYダウ上昇（23157.60、+160.16）
・ナスダック上昇（6624.22、+0.56）
・欧州株式市場＝反発、Ｍ＆Ａ期待が相場押し上げ　利上げ期待で英金融株が上昇
・ロンドン株式市場反発、中型株は過去最高値
・NY原油先物続伸　減産延長で上昇、在庫減は材料にならず（52.04、+0.16）
・恐怖指数VIXは10.07、前日比低下
・CME225先物は大阪取引所比で上昇（21450、+100）
・衆院選情勢、自公優勢でアベノミクス加速期待
・日銀、大規模緩和を維持
・日銀のETF買い入れによる需給下支え期待
・政策関連株堅調
・好業績やテーマ株など物色意欲強い

【売り材料】

・米政権の財政政策に対する不透明感
・トルコの対米強硬姿勢
・北朝鮮地政学リスク

【その他注目点】

・欧州連合（ＥＵ）首脳会議（ブリュッセル、20日まで）
・米財務省2年、5年、7年債入札条件

・米債券市場下落　タカ派発言や株高で売られる
・欧州債反落　スペイン債への連れ安や賃金動向が要因
・NY金先物下落　金利・ドル・株の上昇が押し下げ要因に（1283.0、-3.2）

・米MBA住宅ローン申請指数（前週比）+3.6％（前回発表値 -2.1％）
・米9月住宅着工件数 112.7万件〔予想 118.0万件〕（前回発表値 118.0万件）
・米9月建設許可件数 121.5万件〔予想 124.5万件〕（前回発表値 127.2万件）

・トランプ米大統領、「数日中」にＦＲＢ議長人事発表＝ホワイトハウス
・米上院共和党、予算決議案通過に必要な票数確保のもよう＝院内幹事
・欧州の低金利環境、改革促進に絶好の機会提供＝ドラギ総裁
・カタルーニャ州、自治停止なら正式に独立宣言

《スケジュール》

08:50　　対外対内証券売買契約等の状況（週次・報告機関ベース）
08:50　　9月貿易統計（通関ベース、季節調整前）
13:30　　8月全産業活動指数

09:30　　9月豪雇用統計（季節調整前）
未定　　 韓国中銀、政策金利発表
11:00　　9月中国鉱工業生産
11:00　　9月中国小売売上高
11:00　　7－9月期中国国内総生産
15:00　　9月スイス貿易収支
17:30　　9月英小売売上高指数（自動車燃料含む）
21:30　　前週分の米新規失業保険申請件数
21:30　　10月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数
22:30　　ジョージ米カンザスシティー連銀総裁、講演
23:00　　9月米景気先行指標総合指数

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