米株式市場は上昇。Ｓ＆Ｐ500種株価指数は前日比0.08％高の2553.17で取引を終え、NYダウは30.71ドル（0.13％）上げて22871.72ドルで終えた。9月CPIは前月比で0.5%増と市場の予想を下回ったが、ミシガン大学消費者マインド指数が予想外に上昇し、好感された。
　ＮＹＭＥＸのＷＴＩ先物11月限は前日比85セント（1.7％）高の１バレル＝51.45ドルで取引を終了。２週間ぶりの高値となった。中国税関総署が、９月の原油輸入量が９％近く増加し、日量９００万ドルに達したと発表したことから、世界最大の原油輸入国である同国のエネルギー需要の減退懸念が後退したことが好感された。
　本日の日経平均は、一進一退の展開か。朝方は米株高を好感した買いが入りそうだが、その後はテクニカル的な過熱感から利益確定売りが上値を押さえそうだ。東証１部の騰落レシオ（25日平均）は先週末時点で137.9と高水準に上昇となっている。また、北朝鮮の地政学的リスクへの警戒感も根強い。今週の中国党大会や本日からの米韓合同軍事演習などもあり、北朝鮮が軍事的挑発行為に出る可能性が警戒される。

【買い材料】

・米国株式市場上昇、底堅い経済指標を好感　ハイテク株が高い
・NYダウ上昇（22871.72、+30.71）
・ナスダック上昇（6605.80、+14.29）
・欧州株式市場おおむね続伸、バイエル買われる
・NY原油先物反発、中国の輸入が急増で買い強まる（51.45、+0.85）
・恐怖指数VIXは9.61前日比低下
・CME225先物は大阪取引所比で上昇（21240、+80）
・日銀、大規模緩和を維持
・日銀のETF買い入れによる需給下支え期待
・政策関連株堅調
・好業績やテーマ株など物色意欲強い
・IMF、世界成長率引き上げ、日本も上方修正

【売り材料】

・ロンドン株式市場反落、ＧＫＮ売られる
・米大統領弾劾への警戒感
・米政権の財政政策に対する不透明感
・トルコの対米強硬姿勢
・北朝鮮地政学リスク

【その他注目点】

・日米経済対話（ワシントン）

・米債券市場続伸、予想比下振れの米CPIで
・欧州債－上昇、ECBは資産買い入れ期間延長の可能性
・NY金先物続伸、9/26以来の1300ドル台

・米9月消費者物価指数（前月比）+0.5％〔予想 +0.6％〕（前回発表値 +0.4％）
・米9月消費者物価指数・コア（前月比）+0.1％〔予想 +0.2％〕（前回発表値 +0.2％）
・米9月小売売上高（前月比）+1.6％〔予想 +1.7％〕（前回発表値 -0.2％）
・米9月小売売上高（前月比・除自動車）+1.0％〔予想 +0.3％〕（前回発表値 +0.2％）
・米10月ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値 101.1〔予想 95.0〕（前回発表値 95.1）
・米8月企業在庫（前月比）+0.7％〔予想 +0.7％〕（前回発表値 +0.2％）

・米経済堅調、インフレ注視も段階的利上げ継続が必要＝ＦＲＢ議長
・ＥＣＢ、インフレ・賃金は最終的に上昇すると確信＝ドラギ総裁
・世界経済は回復、低インフレや地政学リスク警戒＝ＩＭＦＣ

《スケジュール》

10:10　　国債買い入れオペ(残存期間1年超5年以下と5年超10年以下)(日本銀行)
13:00　　首都圏マンション発売(9月)　
13:30　　8月鉱工業生産確報

10:30　　9月中国消費者物価指数
10:30　　9月中国卸売物価指数
15:00　　9月独卸売物価指数（ＷＰＩ）
18:00　　8月ユーロ圏貿易収支
21:30　　8月対カナダ証券投資
21:30　　10月米ニューヨーク連銀製造業景気指数

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