米株式市場は上昇。Ｓ＆Ｐ500種株価指数は前日比0.18％高の2555.24で取引を終え、NYダウは42.21ドル（0.18％）高の22872.89ドルで終了した。ナスダック総合株価指数は同16.296ポイント（0.24％）高の6603.548。3指数とも過去最高値を更新した。この日公表された連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）議事録について、株式市場ではややハト派的とみなされ好感された。また、今週後半からの本格化する主要企業の2017年７～９月期決算への期待感が相場を支えた。
　本日の日経平均は、米株高や円安基調継続を背景に21000円を意識する展開か。日経平均は既に７営業日連続で上昇しており、利益確定売りが出易い地合いでもある。昨日の東京株式市場東証一部の値上がり銘柄数は、値下がり銘柄数を下回っていた。
　本日は、株価指数オプションの10月限の最終売買日となる。行使価格２万1000円コールの建玉もあり、日経平均株価が21000円水準を試す場面があれば、コールの売り手がデルタヘッジのため先物買いを入れる可能性も否めない。

【買い材料】

・米国株式市場最高値更新、Ｓ＆Ｐはディフェンシブ銘柄が押し上げ
・NYダウ上昇（22872.89、+42.21）
・ナスダック上昇（6603.55、+16.30）
・欧州株式市場、カタルーニャ懸念後退でスペイン株反発
・ロンドン株式市場小幅反発、モンディやプロビデント・フィナンシャルに売り
・NY原油先物続伸、需要見通しで上下するも買いが優勢（51.30、+0.38）
・恐怖指数VIXは9.85、前日比下落
・CME225先物は大阪取引所比で上昇（20945、+75）
・日銀、大規模緩和を維持
・日銀のETF買い入れによる需給下支え期待
・政策関連株堅調
・好業績やテーマ株など物色意欲強い
・IMF、世界成長率引き上げ、日本も上方修正

【売り材料】

・ドル指数2週間ぶり低水準、ＦＯＭＣ議事要旨受け＝ＮＹ市場
・戦争の導火線、トランプ氏が点火ー北朝鮮外相＝タス通信
・米大統領弾劾への警戒感
・米政権の財政政策に対する不透明感
・トルコの対米強硬姿勢
・北朝鮮地政学リスク

【その他注目点】

・20カ国・地域（Ｇ20）財務相・中央銀行総裁会議（ワシントン、13日まで）

・米債券市場；長期債は反発、低インフレに懸念
・欧州債－下落、スペイン政局不安が後退
・NY金先物4日ぶりに小反落、投資家のセンチメント改善（1288.9、-4.9）
・香港不動産株が急落、行政長官の施政方針演説に失望売り

・米MBA住宅ローン申請指数（前週比）-2.1％（前回発表値 -0.4％）

・トランプ大統領、米保有の核兵器約10倍増目指すとの報道を否定
・メキシコ抜きでカナダと貿易協定も、トランプ氏が可能性言及
・トランプ大統領、ケリー首席補佐官の側近を国土安全保障長官に指名へ
・米ＦＲＢ、年内にあと1回・来年3回の利上げ実施へ　サンフランシスコ連銀総裁
・ＦＲＢ、次回利上げに慎重姿勢であるべき＝シカゴ連銀総裁
・市場安定時に資産買い入れ延長すれば大きな恩恵＝ＥＣＢ専務理事
・東証：東芝、「注意銘柄指定」を解除

《スケジュール》

08:50　　9月企業物価指数
08:50　　貸出・預金動向(9月、日本銀行)　
10:00　　営業毎旬報告(10月10日現在、日本銀行)　　　　
10:10　　国債買い入れオペ(残存期間5年超10年以下と10年超)(日本銀行)　
11:00　　都心オフィス空室率(9月)　　　　
13:30　　8月第三次産業活動指数
17:00　　日本銀行が保有する国債の銘柄別残高　　　　
17:00　　日本銀行による国庫短期証券の銘柄別買入額　

09:30　　8月豪住宅ローン件数
15:45　　9月仏消費者物価指数（ＣＰＩ）改定値
18:00　　8月ユーロ圏鉱工業生産
19:45　　ＪＰモルガン・チェース第3四半期決算
21:00　　シティ・グループ第3四半期決算
21:30　　8月カナダ新築住宅価格指数
21:30　　前週分の米新規失業保険申請件数
21:30　　9月米卸売物価指数
食品とエネルギーを除くコア指数
23:30　　ドラギ欧州中央銀行（ＥＣＢ）総裁、ブレイナード米連邦準備理事会（ＦＲＢ）理事、パウエルＦＲＢ理事、プラートＥＣＢ専務理事、講演
24:00　　ＥＩＡ週間在庫統計
13日02:00　　米財務省、30年債（120億ドル）入札
13日05:00　　クーレＥＣＢ理事、講演
13日05:10　　ラウテンシュレーガーＥＣＢ専務理事、講演

☆場況はTwitterをご参考にしていただければ幸いです。https://twitter.com/fujitomi_8740