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日経平均、約20年10カ月ぶりの高値更新 北、ミサイル発射準備報道に無反応
- 2017/10/11
- アジアタイム
日経平均株価は7日続伸して、前日比57円76銭(0.28%)高の2万881円27銭で取引を終了した。第2次安倍政権の発足の高値(2万868円03銭)を上回り、約20年10カ月ぶりの高値更新となった。前日の米株高やIMFによる2017年の世界経済見通しの引き上げなどが好感された。また、4~9月期の決算発表シーズンを控え、好業績が期待銘柄には買いが優勢となり、相場の支えとなった。
ここから意識されるレジスタンスは、15年6月に付けた取引時間中の高値(2万952円)が想定される。一方で、96年6月の戻り高値(2万2666円)までは強い抵抗線はなく、北朝鮮など大きな軍事衝突が無ければ、景況感の改善や積極的な買い主体出現次第で更なる上値トライも年末にかけて期待出来るかもしれない。
一方で、東京為替相場のドル円は112.40円前後で小動きであった。本日は米MBA住宅ローン申請指数が発表が予定されているが、市場の注目は9月19-20日開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録公表だ。
TOPIXは3営業日続伸して、前日比1.67ポイント(0.10%)高の1696.81で終え、07年7月31日以来約10年2カ月ぶりの高値更新となった。東証1部の売買代金は2兆3703億円、売買高は15億3158万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は879、値下がりは1045、変わらずは106銘柄だった。
北朝鮮が18日に開幕する中国共産党の党大会に合わせて複数のスカッドミサイルを発射する準備を進めているもようだと、韓国紙アジア経済が報道とブルームバーグが報じたが市場の反応は限定的であった。