米株式市場は反発。Ｓ＆Ｐ500種株価指数が前日比0.2％上昇して2550.64で終了し、NYダウは69.61ドル（0.3％）高の22830.68ドルと、終値ベースで最高値を更新した。ウォルマート株が前日比4.47％上げ、１銘柄でNYダウを24ドルあまり押し上げた。また、サウジアラビアが11月の原油輸出を削減すると表明し、需給改善を見込んだ買いで原油先物市場が大幅高となった。収益改善期待から、エネルギー関連株が買われ、相場の支えとなった。
　NY為替市場では、ユーロ・ドルが１週間ぶりの高値をつけた。８月のドイツ貿易統計が輸出で１年ぶりの大幅上昇となったことや、欧州中央銀行のラウテンシュレーガー専務理事が来年の資産買い入れ縮小と将来的な買い入れ終了の必要性に言及したことが好感された。
　本日の日経平均は、高値圏でもみ合い、方向感に欠ける展開か。NYダウが最高値を更新したものの、ドル高基調の一服で上値追いには材料難か。前日のOSE225先物12月限ナイトセッションは、OSE日中比20円安の20810円で取引を終えている。為替相場次第では、2015年６月24日に付けたアベノミクス相場の高値（２万0868円）を意識する場面もあるかもしれない。

【買い材料】

・米国株式市場　ダウ最高値更新、ウォルマートが主導
・NYダウ上昇（22830.68、+69.61）
・ナスダック上昇（6587.25、+7.52）
・ロンドン株式市場反発、銀行株買われる
・NY原油先物続伸、需要拡大や減産延長への思惑で買い優勢（50.92、+1.94）
・国際通貨基金（IMF）、世界成長率見通しを4月と7月の見通しから0.1％引き上げ3.6％に
・恐怖指数VIXは10.08、前日比下落
・日銀、大規模緩和を維持
・日銀のETF買い入れによる需給下支え期待
・政策関連株堅調
・好業績やテーマ株など物色意欲強い

【売り材料】

・欧州株式市場小幅反落、スペイン懸念くすぶる
・CME225先物は大阪取引所比で下落（20815、-15）
・米大統領弾劾への警戒感
・米政権の財政政策に対する不透明感
・トルコの対米強硬姿勢
・北朝鮮地政学リスク

【その他注目点】

・NY金先物3日続伸、ドル安や米金利の低下で（1293.8、+8）
・欧州債－売り先行も、米債利回り低下で買い戻し

・トランプ米大統領、朝鮮半島の非武装地帯を来月訪問の可能性＝聯合
・ＥＣＢの資金供給額が急増、カタルーニャ独立問題が影響か
・ロシア中銀、仮想通貨取引所サイトへのアクセスを遮断へ
・北朝鮮ミサイル、米領土到達も可能　指導部がロシア議員に＝インタファクス通信

《スケジュール》

08:50　　8月機械受注
15:00　　工作機械受注速報(9月)　

09:00　　カプラン米ダラス連銀総裁、講演
20:00　　ＭＢＡ住宅ローン申請指数
20:15　　エバンズ米シカゴ連銀総裁、講演
12日00:30　　米財務省、3年債（240億ドル）入札
12日02:00　　米財務省、10年債（200億ドル）入札
12日03:00　　米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）議事要旨（9月19－20日分）
12日03:40　　ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁、講演
12日03:50　　プラート欧州中央銀行（ＥＣＢ）専務理事、講演
中国共産党第18期中央委第7回総会（北京）

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