米国株式市場は小幅に続落。Ｓ＆Ｐ500種株価指数は前日比0.18％下落し2544.73で終了し、NYダウは12.60ドル（0.05％）安の22761.07で取引を終了した。コロンバス・デーで市場参加者が少なく、閑散な展開だった。今週から発表が本格化する米主要企業の７～９月期決算で業績が改善するとの見方が、相場の下値を支えた。
　本日の日経平均は、北朝鮮が朝鮮労働党の創立７２年記念日を迎えることから、軍事的挑発行為を行う可能性もあり、為替相場を睨みながらの展開が想定される。
　6日米労働省が公表した９月の雇用統計は、非農業部門雇用者数は前月比で減少に転じたが、平均賃金や失業率が改善となり、米経済の堅調さを市場に感じさせた。東京株式市場は利益確定売り一巡後は世界経済の拡大に伴う買い下支えとなりそうだ。

【買い材料】

・欧州株式市場、独DAXは史上最高値を更新
・NY原油先物－反発、OPEC事務局長の発言で買い戻し
・ＩＭＦ、世界経済見通し上方修正へ＝独政府高官
・日銀、大規模緩和を維持
・日銀のETF買い入れによる需給下支え期待
・政策関連株堅調
・好業績やテーマ株など物色意欲強い

【売り材料】

・米国株式市場下落、ＧＥやヘルスケア関連株の下げが圧迫
・ユーロ圏大手51行、突然の金利変動にぜい弱＝ＥＣＢ調査
・CME225先物は大阪取引所比で下落、20690で引け
・恐怖指数VIXは10.33、前営業日比上昇
・米大統領弾劾への警戒感
・北朝鮮地政学リスク

【その他注目点】

・北朝鮮の朝鮮労働党創建72年
・米金融・債券市場＝コロンバス・デーのため休場
・欧州連合（ＥＵ）財務相理事会（ルクセンブルク）
・国際通貨基金（ＩＭＦ）世界経済見通し
・衆院選公示

・NY為替、コロンバス・デーで薄商い、ポンドは調整売り
・欧州債、売り先行も、独・英債ともに買いが優勢に
・NY金先物－反発、北朝鮮警戒感で

・カタルーニャ独立宣言回避へ州首相に圧力、独仏が結束を支持

《スケジュール》

08:50　　8月国際収支速報
　経常収支
　　　 　貿易収支
09:30　　黒田東彦日銀総裁、定例支店長会議でのあいさつ
10:10　　国債買い入れオペ(残存期間1年超5年以下)(日本銀行)　　
14:00　　日銀地域経済報告（さくらレポート）
14:00　　9月景気ウオッチャー調査

09:30　　9月豪ＮＡＢ企業景況感指数
14:45　　9月スイス失業率
15:00　　8月独貿易収支
15:00　　8月独経常収支
15:45　　8月仏鉱工業生産指数
17:30　　8月英鉱工業生産指数
　　　　 製造業生産高
17:30　　8月英貿易収支
21:15　　9月カナダ住宅着工件数
21:30　　8月カナダ住宅建設許可件数
23:00　　カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁、講演

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