米株式市場は続伸。Ｓ＆Ｐ500種株価指数は前日比0.56％高の2552.07で終え、NYダウは113.75ドル（0.5％）高の22775.39ドルで取引を終了した。今晩の9月雇用統計発表を前に、先週の失業保険申請件数は市場予想より良い内容となり、8月の耐久財受注も市場予想を上回ったことが好感された。また、米国の税制改革への期待が高まり、企業業績を押し上げるとの期待も強まった。米下院は、中期的な財政収支の見通しを盛り込んだ2018会計年度の予算決議案を賛成多数で可決させた。連邦法人税率の引き下げなど税制改革案の審議に向け、一歩前進した事が株式市場では好感された。
　本日の日経平均は、米株高や円安基調を好感し年初来高値を更に更新か。一方では、３連休を控え高値圏ではポジション調子が出やすい地合いでもある。今晩の米雇用統計の公表も控え、引けにかけては徐々に様子見ムードが台頭する可能性が高い。また、10日には北朝鮮では、朝鮮労働党の創建記念日をむかえる。

【買い材料】

・米国株式市場　主要指数が4日連続最高値、税制改革への期待や堅調な指標で
・NYダウ上昇（22775.39、+113.75）
・ナスダック上昇（6585.36、+50.73）
・米ネットフリックス、月額料金の値上げを好感し、5.39％高　S&P500上昇率1位
・米製造業新規受注、8月は1.2％増　ハリケーンの影響相殺の公算
・ドル指数7週ぶり高値、堅調な米経済指標受け
・欧州株式市場反発、スペイン株持ち直す
・NY原油先物反発、サルマン国王がロシア訪問で減産合意思惑（50.79、+0.81）
・CME225先物は大阪取引所比で上昇（20700、+60）
・恐怖指数VIXは9.19、前日比低下
・日銀、大規模緩和を維持
・日銀のETF買い入れによる需給下支え期待
・政策関連株堅調
・好業績やテーマ株など物色意欲強い

【売り材料】

・米大統領弾劾への警戒感
・北朝鮮地政学リスク

【その他注目点】

・中国（国慶節）、休場

・米債券市場反落、FRB高官のタカ派発言で利回り上昇
・欧州債下落、スペイン債利回り低下も米金利上昇で戻す
・NY金先物反落、FRB高官タカ派発言でドル買い・金売りに

・米新規失業保険申請件数 26.0万件〔予想 26.5万件〕（前回発表値 27.2万件）
・米8月貿易収支 424億ドルの赤字〔予想 427億ドルの赤字〕（前回発表値437億ドルの赤字）
・米8月製造業受注指数（前月比）+1.2％〔予想 +1.0％〕（前回発表値 -3.3％）

・米税制改革、議会共和党の手続き前進　ＦＲＢは経済への影響懸念
・トランプ陣営のロシア共謀疑惑、なお未解決　上院委トップ
・ＦＲＢ、追加利上げ実施の必要　カンザスシティー連銀総裁・年内米利上げあと1回、
・来年は3回＝フィラデルフィア連銀総裁
・米上院、クォールズ氏のＦＲＢ副議長指名を承認
・ＥＣＢ、資産購入延長巡る複数のシナリオ討議＝9月議事要旨

《スケジュール》

08:50　　9月外貨準備高
09:00　　8月毎月勤労統計
10:00　　営業毎旬報告(9月30日現在、日本銀行)　　
13:30　　「生活意識に関するアンケート調査」(第71回)の結果(日本銀行)
14:00　　8月景気動向指数速報値
14:00　　消費活動指数(日本銀行)　　

15:00　　8月独製造業新規受注
15:45　　8月仏貿易収支
15:45　　8月仏経常収支
15:45　　8月仏財政収支
21:00　　ホールデン英中銀金融政策委員会（ＭＰＣ）委員、講演
21:30　　9月カナダ雇用統計
21:30　　9月米雇用統計
22:15　　ボスティック米アトランタ連銀総裁、講演
22:30　　ノボトニー・オーストリア中銀総裁、講演
23:00　　9月カナダＩｖｅｙ購買部協会景気指数
23:00　　8月米卸売在庫
7日01:15　　ダドリー米ニューヨーク連銀総裁、講演
7日01:45　　カプラン米ダラス連銀総裁、講演
7日02:00　　ブラード米セントルイス連銀総裁、講演
7日04:00　　8月米消費者信用残高

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