前週末の米国株式市場は上昇。Ｓ＆Ｐ500種株価指数は前日比0.37％高の2519.36で取引を終了し、NYダウは23.89ドル（0.1％）上昇して22405.09ドルで取引を終えた。週末を前に利益確定売りが上値を押さえる場面があったが、金利上昇基調からゴールドマン・サックスやＪＰモルガン・チェースなど金融株が買われ相場を支えた。次期FRB議長の指名を巡りトランプ米大統領がケビン・ウォーシュ元ＦＲＢ理事と面会したとの報道から金融株が買われた場面もあった。ウォーシュ氏が次期議長に任命されれば金融規制が緩和されるとの希望的観測が台頭した模様だ。
　本日の日経平均は、米株高や円安基調を好感し強含みの展開か。年初来高値圏での推移から利益確定売りが出易い地合いでもある。次期FRB議長としてウォルシュ元FRB理事が就任するのでは、との期待感から、東京株式市場でも前週末の米国市場同様に金融株高となる可能性もある。海外勢などの動きには注目が集まる。

【買い材料】

・米国株式市場堅調続く S&P500、ナスダック総合、ラッセル2000が最高値更新
・NYダウ上昇（22405.09、+23.89）
・ナスダック上昇（6495.96、+42.51）
・欧州株式市場続伸、独仏は月間ベースでも大きく上昇
・ロンドン株式市場＝続伸、月間ではマイナス
・恐怖指数VIXは9.51、前日比低下
・日銀、大規模緩和を維持
・日銀のETF買い入れによる需給下支え期待
・政策関連株堅調
・好業績やテーマ株など物色意欲強い

【売り材料】

・CME225先物は大阪取引所比で下落（20350、-10）
・北朝鮮地政学リスク
・トランプ政権、政策運営に不透明感

【その他注目点】

・中国、香港（国慶節）、豪州（レーバーデー）、休場
・豪州は1日から夏時間に移行済み

・NY為替－月末のポジション調整でレンジ取引に
・NY原油先物小動き　限月で強弱まちまち、週・月間で上昇（51.67、+0.11）
・米債券市場続落　強い景況指標やFRB人事の思惑が材料
・NY金先物反落、米金利の動きに反応も小幅なレンジ

・米8月個人所得（前月比）+0.2％〔予想 +0.2％〕（前回発表値 +0.4％）
・米8月個人消費支出（前月比）+0.1％〔予想 +0.1％〕（前回発表値 +0.3％）
・米8月コアPCEデフレーター（前月比） +0.1％〔予想 +0.2％〕（前回発表値 +0.1％）
・米9月シカゴ購買部協会景気指数　65.2〔予想 58.5〕（前回発表値 58.9）
・米9月ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値 95.1〔予想 95.3〕（前回発表値 95.3）

・米大統領、北朝鮮との対話は「時間の無駄」　国務長官に助言
・プライス米厚生長官が辞任　出張に高額のチャーター便を利用
・カタルーニャ住民投票、スペイン警察との衝突で数百人が負傷
・中国人民銀行、中小企業向け融資拡大を条件に預金準備率引き下げ

《スケジュール》

08:50　　日銀・企業短期経済観測調査（短観、9月調査）
　　　　　大企業製造業の業況判断指数
　　　　　大企業製造業ＤＩ・12月見込み
　　　　　大企業全産業設備投資計画

16:15　　8月スイス小売売上高
16:30　　9月スイスＳＶＭＥ購買部協会景気指数
16:50　　9月仏製造業購買担当者景気指数（ＰＭＩ）改定値
16:55　　9月独製造業ＰＭＩ改定値
17:00　　9月ユーロ圏製造業ＰＭＩ改定値
17:30　　9月英製造業ＰＭＩ
18:00　　8月ユーロ圏失業率
23:00　　9月米サプライマネジメント協会(ＩＳＭ）製造業景気指数
23:00　　8月米建設支出
3日03:00　　カプラン米ダラス連銀総裁、講演

☆場況はTwitterをご参考にしていただければ幸いです。https://twitter.com/fujitomi_8740