米国株は上昇。Ｓ＆Ｐ500種株価指数は前日比0.4％高の2507.04で終え、NYダウは56.39ドル（0.25％）上昇し22340.71ドルで取引を終えた。トランプ米政権と与党・共和党の議会指導部が発表した税制改革案が好感され、相場の支えとなった。法人税率は現在の35％から20％に引き下げられた。米金利上昇で、ゴールドマン・サックスやＪＰモルガン・チェースなど金融セクターが堅調に推移し、けん引き役となった。２６日のイエレン米ＦＲＢ議長の発言もあり、ＦＲＢが１２月に追加利上げに踏み切るとの観測が広がり米国債利回りが上昇した。8月耐久財受注が市場予想を上回り、6月以来の増加となった。また、設備投資の先行指標となるコア資本財受注も堅調に拡大となった。
本日の日経平均は、米株高や米税制改正案を好感して年初来高値（2万0397円　9月25日）を試す展開か。また、前日にﾄﾞｲﾂ証券がＴＯＰＩＸ先物を5800枚買い越した。日銀のETF買いに絡んだ動きとの見方も出ていたが、一方では別な投機的な投資家の動きとの見方も台頭していた。引き続き、先物の需給動向には注目したいところだ。

【買い材料】

・米国株、金融株主導で上昇　12月利上げ観測や税制改革期待強まる
・NYダウ上昇（22340.71、+56.39）
・ナスダック上昇（6453.26、+73.10）
・法人税率を現行の35％から20％に引き下げ　パススルー税導入も－米政権税制改革案
・ＮＹ外為市場。ドル上昇　米税制改革期待などで
・ロンドン株式市場反発、輸出・金融銘柄買われる
・欧州株式市場上昇、米税制改革期待でリスクオン
・NY原油先物－反発　原油在庫は減少も上昇力は限定的（52.14、+0.26）
・恐怖指数VIXは9.87、前日比低下
・CME225先物は大阪取引所比で上昇（20390、+70）
・日銀、大規模緩和を維持
・日銀のETF買い入れによる需給下支え期待
・好業績やテーマ株など物色意欲強い
・衆院２８日に解散へ

【売り材料】ムード

・米大統領弾劾への警戒感
・北朝鮮地政学リスク
・トランプ政権、政策運営に不透明感

【その他注目点】

・臨時国会召集、衆院解散

・米債券市場－続落　米税制改革の公表が売り後押し
・欧州債－下落　米利上げ継続観測や税制改革期待が影響
・NY金先物－続落、リスクオン相場でドル高・金安

・米8月耐久財受注（前月比）+1.7％〔予想 +1.0％〕（前回発表値 -6.8％）
・米8月耐久財受注（除輸送用機器・前月比）+0.2％〔予想 +0.2％〕（前回発表値 +0.6％）
・米8月中古住宅販売保留件数指数（前月比） -2.6％〔予想 -0.5％〕（前回発表値 -0.8％）

・米エネルギー省（EIA）週間石油在庫　 2017/9/22 時点
　原油 -184.6万バレル（前週 +459.1万バレル）
ガソリン +110.7万バレル（前週 -212.5万バレル）
中間留分（含む暖房油）-81.4万バレル（前週 -569.3万バレル）
原油受け渡し地点オクラホマ州クッシング原油在庫+118.1万バレル（前週 +70.3万バレル）

・ＮＺ中銀が金利1.75％に据え置き、通貨安はインフレや経済の支え

《スケジュール》

08:50　　対外・対内証券売買契約(先週)　
15:35　 黒田東彦日銀総裁、全国証券大会であいさつ
15:40　　小池都知事が記者会見　　

08:00　 ローゼングレン米ボストン連銀総裁、講演
15:00　 10月独消費者信頼感指数
15:30　　ハンソン・エストニア中銀総裁、講演
17:00　　プラート欧州中央銀行（ＥＣＢ）専務理事、講演
18:00　　9月ユーロ圏消費者信頼感指数
18:30　　8月南アフリカ卸売物価指数
20:10　　ラウテンシュレーガーＥＣＢ専務理事、講演
21:00　　9月独消費者物価指数（ＣＰＩ）速報値
21:30　　4－6月期米国内総生産（ＧＤＰ）確定値
21:30　　前週分の米新規失業保険申請件数
22:45　　ジョージ米カンザスシティー連銀総裁、講演
23:00　　フィッシャー米連邦準備理事会（ＦＲＢ）副議長、講演
24:00　　コスタ・ポルトガル中銀総裁、講演
29日02:00　　米財務省、7年債（280億ドル）入札
29日02:30　　ボスティック米アトランタ連銀総裁、講演
29日03:00　　メキシコ中銀、政策金利発表

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