米国株式市場は上昇。Ｓ＆Ｐ500種株価指数は４月以降で最大の上昇で、終値ベースでの過去最高値を更新した。Ｓ＆Ｐ500種株価指数は前営業日比1.08％高の2488.11で終え、NYダウは259.58ドル（1.19％）上げて22057.37ドルで取引を終了した。ハリケーン「イルマ」による被害想定以下とみられるほか、北朝鮮を巡る緊張状態が高まらなかったことで、リスクオンムードとなった。
　ＮＹＭＥＸのＷＴＩ先物10月限は前営業日比59セント（1.24％）高い1バレル＝48.07ドルで取引を終了。テキサス州のメキシコ湾岸の製油所の操業再開がほぼ完了したことなどが好感された。
　本日の日経平均は、米国株高や北朝鮮の警戒感緩和を背景に続伸か。早朝、新たな北朝鮮への制裁決議を全会一致で採択した。当初の想定されていた厳しい内容ではなかった。しかしながら、北朝鮮情勢への警戒感は完全になくなったわけではなく、引き続き為替動向を見極めながらの展開となりそうだ。

【買い材料】

・米国株式市場、Ｓ＆Ｐ終値ベースで最高値更新、ハリケーン・北朝鮮巡る懸念後退
・NYダウ上昇（22057.37、+259.58）
・ナスダック上昇（6432.26、+72.07）
・ドル109円半ばに急上昇、イルマや北朝鮮巡る懸念和らぐ＝ＮＹ為替市場
・ロンドン株式市場＝反発、保険と金融株買われる
・欧州株式市場続伸、米ハリケーン・北朝鮮巡る懸念弱まる
・NY原油先物－反発、協調減産延長の期待で
・恐怖指数VIXは10.73、前日比低下
・CME225先物は大阪取引所比で上昇（19550、+140）
・日銀のETF買い入れによる需給下支え期待
・好業績やテーマ株など物色意欲強い

【売り材料】

・郵政株、公募売却1.3兆円
・海外投資家の売り越し基調
・米ハリケーン「ハービー・イルマ」による被害
・米大統領弾劾への警戒感
・北朝鮮地政学リスク
・北朝鮮ハッカーがATM攻撃
・トランプ政権、政策運営に不透明感

【その他注目点】

・国連安保理で対北制裁決議案を採択－全会一致
・国連総会開会（ニューヨーク、25日まで）

・米債券市場－続落、金融市場全体にリスクオフが後退
・欧州債－リスクオンで、独債・英債ともに続落
・NY金先物－反落、リスクオフ後退とドル高で

・原油市場の再均衡化進展、在庫一段と減少へ＝ＯＰＥＣ事務局長
・トランプ政権の難民入国制限、最高裁が却下判断保留
・独露首脳が電話会談、北朝鮮核問題の平和的解決で合意
・ＥＣＢ当局者ら、緩和の段階的巻き戻しに相次いで言及
・サウジとUAE、減産延長検討の可能性があるとの認識で一致
・北朝鮮問題、互いに拳下ろすには交流が必要＝猪木参院議員
・郵政株売却を正式発表　「調整枠」導入も、民営化案件で初

《スケジュール》

10:00　　営業毎旬報告(9月10日現在、日本銀行) 　　　　
11:00　　中古車販売台数(8月) 　　　　
14:00　　移動電話国内出荷(7月) 　　　　
17:00　　日本銀行が保有する国債の銘柄別残高　　　　
17:00　　日本銀行による国庫短期証券の銘柄別買入額　

10:30　　8月豪ＮＡＢ企業景況感指数
14:30　　4－6月期仏非農業部門雇用者数改定値
17:30　　8月英消費者物価指数
　　　　 小売物価指数
17:30　　8月英卸売物価指数
22:45　　コンスタンシオ欧州中央銀行（ＥＣＢ）副総裁、講演
13日02:00　　米財務省、10年債（200億ドル）入札

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