米国株は続伸。Ｓ＆Ｐ500種株価指数は前日比0.57％高の2471.65で取引を終え、NYダウは55.67ドル（0.25％）上昇して21948.10ドルで取引を終了した。ナスダック総合指数は0.94％上げて、最高値を更新した。7月個人消費所得は個人消費が市場の予想を下回ったものの、前月の数字は上方修正された。中国国家統計局と中国物流購入連合会が前日に発表した８月の製造業購買担当者景気指数（ＰＭＩ）は前月から0.3ポイント改善し、51.7と市場の予想を上回った。米国株式市場では、米国と中国経済指標の底堅さや、北朝鮮情勢を巡る懸念が後退したことが好感された。また、ムニューシン米財務長官が、トランプ政権には税制改革の詳細なプランがあり、年末までの実施に向けて順調に進んでいると言及したことも期待が高まった。
　ＮＹＭＥＸのＷＴＩ原油先物10月限は前日比1.27ドル高い１バレル＝47.23ドルで取引を終了。ガソリン相場が約２年ぶりの高値に上昇したことなどをきっかけに、月末調整のカバーや押し目買いなどが入り、大幅反発した。
　本日の日経平均は、今晩の米雇用統計や週末を控えポジション調整が出やすい地合いで、方向感に欠ける展開となりそうだ。ムニューシン米財務長官の「ドル安が米貿易にとって有利な点はある」「長期的にみたドル高は米信頼感の表れ」などの発言もあり、為替相場を睨みながらの展開は続きそうだ。

【買い材料】

・米国株式市場は上昇、税制改革への期待高まる
・NYダウ続伸（21948.10、+55.67）
・ナスダックが史上最高値を更新（6428.66、+60.35）
・NY原油先物－大幅反発　製品価格の上昇が効き始める（47.23、+1.27）
・米ガソリン先物13％急伸、精製施設ストップ続く
・欧州株式市場続伸、カルフールは大幅安
・JASDAQは8営業日続伸、中小型株物色活発
・ロンドン株式市場続伸、鉱業と金融銘柄買われる
・恐怖指数VIXは10.59、前日比低下
・日銀のETF買い入れによる需給下支え期待
・好業績やテーマ株など物色意欲強い

【売り材料】

・NY為替－米高官がドル安に言及、ドル円は110円割れ
・米キャンベルスープ、8.1％安でS&P500下落率1位　2018年度通期売上高が減少する可能性　
・CME225先物は大阪取引所比で下落（19675、-15）
・「ハービー」被害拡大、死者25人・行方不明17人に
・米、ロシア総領事館の閉鎖要求　外交官ら削減に対抗措置
・米大統領弾劾への警戒感
・北朝鮮地政学リスク
・トランプ政権、政策運営に不透明感

【その他注目点】

・北米自由貿易協定（ＮＡＦＴＡ）再交渉の第2回会合（メキシコ、5日まで）
・シンガポール（ハリラヤハジ）、休場

・米債券市場－買い優勢　さえないインフレ指標やドル安発言が材料に
・欧州債－続落　前日来の売り地合い先行も動き落ち着く
・NY金先物－反発　米財務長官発言によるドル安が支援に

・米8月シカゴ購買部協会景気指数 58.9〔予想 58.5〕（前回発表値 58.9）
・米7月中古住宅販売保留件数指数（前月比） -0.8％〔予想 +0.5％〕（前回発表値 +1.5％）

・ムニューシン米財務長官「ドル安が米貿易にとって有利な点はある」「長期的にみたドル高は米信頼感の表れ」「トランプ陣営は詳細な税制改革の計画を準備している」
・米爆撃機と空自機が共同訓練、Ｆ35も参加し北朝鮮に圧力
・米国、戦略石油備蓄100万バレル放出へ　「ハービー」の影響で
・英中銀、直ちに利上げを　ＥＵ離脱へ配慮不要＝ソーンダーズ委員
・中国に役割求める、日英首脳が一致　北朝鮮問題を協議

《スケジュール》

08:50　　4－6月期の法人企業統計調査
14:00　　8月消費動向調査

10:45　　8月Ｃａｉｘｉｎ中国製造業購買担当者景気指数
15:30　　ノボトニー・オーストリア中銀総裁、講演
16:15　　7月スイス小売売上高
16:30　　8月スイスＳＶＭＥ購買部協会景気指数
16:50　　8月仏製造業ＰＭＩ改定値
16:55　　8月独製造業ＰＭＩ改定値
17:00　　8月ユーロ圏製造業ＰＭＩ改定値
17:30　　8月英製造業ＰＭＩ
18:15　　コンスタンシオ欧州中央銀行（ＥＣＢ）副総裁、講演
21:00　　4－6月期ブラジル国内総生産
21:30　　8月米雇用統計
23:00　　8月米サプライマネジメント協会(ＩＳＭ）製造業景気指数
23:00　　7月米建設支出
23:00　　8月米消費者態度指数

☆場況はTwitterをご参考にしていただければ幸いです。https://twitter.com/fujitomi_8740