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日経平均19500円の攻防か 北朝鮮ミサイル発射の影響は限定的?
- 2017/08/28
- アジアタイム
先週末の米国株式市場は上昇。S&P500種株価指数は前日比0.18%高の2443.05で終え、NYダウは30.27ドル(0.13%)上げて21813.67ドルで取引を終了した。ハイテクが軟調でナスダック指数は0.09%安で取引を終了した。トランプ米政権が減税などの税制改革を進めるとの期待感から買いが優勢で始まったものの、注目されたイエレンFRB議長やドラギECB総裁の講演で取引材料に欠いたことなどもあり、週末を控えたポジション調整の売りに押される展開となった。
NYMEXのWTI原油先物10月限は前日比44セント(0.93%)高い1バレル=47.87ドルで取引を終了。大型ハリケーン「ハービー」に対する警戒感が強まる中、ドル安・ユー ロ高の進行を受けて割安感から買いが入り、反発となった。
本日の日経平均は19500円の攻防か。北朝鮮が26日に短距離ミサイルを数発発射して挑発行為を繰り返していることは警戒されるが、為替市場のドル円の動きを見る限り地政学リスクへの影響は限定的となっている。
【買い材料】
・米国株式市場-3指数そろって週間で上昇
・NYダウは上昇(21813.67、+30.27)
・NY原油先物-反発 ドル安が下支え、ハリケーンには警戒も(47.87、+0.44)
・恐怖指数VIXは11.28、前日比低下
・日銀のETF買い入れによる需給下支え期待
・好業績やテーマ株など物色意欲強い
・内閣支持率46%、4ポイント上昇:日経新聞
【売り材料】
・北朝鮮、短距離ミサイル発射
・ナスダックは下落(6265.64、-5.68)
・欧州株式市場-小幅安 ECB総裁講演を控えてやや警戒感
・ロンドン株式市場=小幅反落、小売り銘柄売られる
・海外投資家、夏季休暇シーズンで資金流入減少
・米大統領弾劾への警戒感
・北朝鮮地政学リスク
・トランプ政権、政策運営に不透明感
【その他注目点】
・英国(サマーバンクホリデー)、休場
・ドイツとフランス、スペイン、イタリア首脳会談
・NY為替-米欧中銀トップの発言でドル安・ユーロ高
・CME225先物は大阪取引所比で横ばい、19450で引け
・米債券市場-まちまち 利上げ観測は強まらず
・欧州債-小動き ECB総裁の講演を控えて様子見
・NY金先物-反発 FRB議長講演を受けたドル安が下支えに
・米7月耐久財受注(前月比)-6.8%〔予想 -6.0%〕(前回発表値 +6.4%)
・米7月耐久財受注(除輸送用機器・前月比)+0.5%〔予想 +0.4%〕(前回発表値 +0.1%)
・ジャクソンホール会議、金融政策に言及せず
・ハリケーン「ハービー」テキサス州接近、原油生産一部ストップ
・ティラーソン米国務長官、北朝鮮に対する「平和的な圧力」維持
・トランプ米大統領、NAFTA破棄の可能性にあらためて言及
・米債務上限は9月に引き上げられる-ムニューシン米財務長官
《スケジュール》
未定 8月月例経済報告
10:10 国債買い入れオペ(残存期間1年超5年以下)(日本銀行)
17:00 7月ユーロ圏マネーサプライM3
21:30 米・卸売在庫(7月)
29日00:30 米財務省、2年債(260億ドル)入札
29日02:00 米財務省、5年債(340億ドル)入札
☆場況はTwitterをご参考にしていただければ幸いです。https://twitter.com/fujitomi_8740