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日経平均 ジャクソンホール会合を見極めたいと様子見ムード台頭か
- 2017/08/25
- アジアタイム
米国株式市場は軟調推移。S&P500種株価指数は前日比0.2%安の2438.97で終え、NYダウは、28.69ドル(0.1%)下落して21783.40ドルで取引を終えた。7月の中古住宅販売件数は2ヵ月連続で減少となり、市場の予想を下回った。 25日のイエレン米FRB議長らのコメントを見極めたいとするムードの中、米連邦政府の債務上限問題や予算関連の審議が難航するとの見方が強まり、米政権に対する不透明感が株価の重しとなった。また、メキシコ湾で発生した熱帯低気圧のハービーがハリケーンとなって米国内に上陸したことも警戒された。
NYMEXのWTI原油先物10月限は前日比98セント(2.02%)安い1バレル=47.43ドルで終了。ハリケーン「ハービー」の接近に伴うメキシコ湾岸の製油所閉鎖を背景に原油在庫の積み上がり懸念が台頭し、3営業日ぶりの反落となった。
本日の日経平均は、買いが優勢で始まった後は徐々に上値が重くなる展開か。ジャクソンホール会合でのイエレンFRB議長の講演やドラギECB総裁の講演内容を見極めたいとして、見送りムードが台頭しそうだ。また、北朝鮮では、故金正日総書記が軍事優先の指導を開始した記念日とする「先軍節」で、ミサイル発射など軍事的な挑発行為を行う可能性もあり警戒される。
【買い材料】
・ムーディーズ米格付け、フィッチほど厳しい姿勢示さず
・NY為替-ドル円 キーイベントを控えた巻き戻しで反発
・ロンドン株式市場上昇、プロビデント・フィナンシャルとWPP盛り返す
・CME225先物は大阪取引所比で上昇(19405、+85)
・AI投資信託に資金流入、残高4000億円超
・政府、5G本格普及に向け技術開発進める
・日銀のETF買い入れによる需給下支え期待
・好業績やテーマ株など物色意欲強い
・内閣支持、改造で下げ止まり傾向
【売り材料】
・米国株式市場下落、米政局巡る不透明性が圧迫 ジャクソンホール会合に注目
・NYダウ下落(21783.40、-28.69)
・ナスダック下落(6271.33、-7.08)
・7月の米中古住宅販売予想外の減少、在庫不足で価格上昇
・NY原油先物-反落 増産観測やハリケーンの影響を懸念(47.43、-0.98)
・東証1部売買代金、4営業日連続2兆円割れ
・海外投資家、夏季休暇シーズンで資金流入減少
・米大統領弾劾への警戒感
・北朝鮮地政学リスク
・トランプ政権、政策運営に不透明感
【その他注目点】
・米カンザスシティー連銀主催の経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)「ダイナミックなグローバル経済を促進する」(26日まで)
・欧州株式市場=マチマチ 米欧当局者の講演を控え動きづらい
・恐怖指数VIXは12.23、ほぼ横ばい
・米債券市場-反落 調整の売り優勢、入札不調
・欧州債-続伸 注目イベント控え動意鈍い
・NY金先物-反落 イベント前の調整の流れ続く
・米新規失業保険申請件数 23.4万件〔予想 23.8万件〕(前回発表値 23.2万件)
・米7月中古住宅販売件数 544万件〔予想 557万件〕(前回発表値 552万件)
・トランプ米大統領、共和党指導部を批判 債務上限引き上げ問題は「混乱」
・トランプ陣営とプーチン氏会談、調整試みるメール発覚=CNN
・米政府、10月2日にも一部支払いが不能の可能性-米シンクタンク超党派政策センター
・ロシア、17年はオフショア原油生産20%以上増加へ=エネルギー省次官
・東芝の半導体、WD1500億円・KKR3000億円 総額1.9兆円の買収で調整=関係筋
《スケジュール》
08:30 7月全国消費者物価指数
08:30 8月東京都区部CPI
08:50 7月企業向けサービス価格指数
10:10 国債買い入れオペ(残存期間5年超10年以下)(日本銀行)
15:00 7月独輸入物価指数
15:00 4-6月期独国内総生産(GDP)改定値
15:45 8月仏消費者信頼感指数
17:00 8月独Ifo企業景況感指数
21:30 7月米耐久財受注額
23:00 イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長、ジャクソンホール会議で講演
26日04:00 ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、ジャクソンホール会議で講演
☆場況はTwitterをご参考にしていただければ幸いです。https://twitter.com/fujitomi_8740