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ドル/円は材料難のなか方向感に乏しい展開!
- 2017/08/15
- NYタイム
★欧州市場序盤では、米朝関係の緊張を受けた過度のリスク回避が一服、また、日本のGDPが予想を上回ったことが好感され、円売り戻しの流れが持続した。欧州株は全般的に高く、米長期金利が2.22%台に上昇したことで、ドルは買い戻しの動きとなった。その後、英独米の長期金利が上げ渋るなか円の売り戻しが一服した。4日の安値109.84円や一目均衡表転換線の109.88円がレジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。クロス円主導で円高と外貨安が進展したが、NYダウは136ドル高となり、米長期金利も下げ渋ったことで過度な円高は抑制された。新規材料難から様子見ムードが広がり、109円台半ばでの狭いレンジ取引が継続した。ダドリー米NY連銀総裁が『9月にバランスシート縮小という市場の見方は不合理ではない』『経済が予想通りに展開すれば年内にもう一度の利上げを支持する』などと述べたことで円売り・ドル買いがじわりと強まった。ただ、欧州市場に付けた日通し高値109.80円が目先の戻りの目処として意識されるとやや上値が重くなった。
欧米市場では重要経済指標の発表がなく、新規材料難のなか先週のドル売り・円買いのポジション調整の動きが中心となった。ただ、上値も109.80円が意識されるなど上値の重い展開となった。本日もこの109.80円が上値抵抗ラインとなるかが焦点となる。また、下値でも109.44円近辺が意識される展開となりそうだ。