米国株式市場は下落。Ｓ＆Ｐ500種株価指数は0.2％下げ2474.92で終え、NYダウは0.2％安の22085.34ドルで取引を終了した。米朝の緊張が高まる中、トランプ米大統領が北朝鮮に警告を発したことで改めて地政学的リスクが意識された。米紙ワシントンポストは前日、「北朝鮮はミサイル搭載が可能な核弾頭の開発に成功した」と報道もしている。早朝、北朝鮮の国営メディアは、｢グアムへの攻撃を検討している、任意の時刻に同時に攻撃できる｣と報じた。為替市場では、ドル円が売られ、アジア時間でも地政学的リスクが意識されている。また、北朝鮮の国営メディアは、｢中国海軍が、朝鮮半島に近い黄海と渤海一帯で大規模な実射撃訓練に入った｣と報じている。
　ＮＹＭＥＸのＷＴＩ先物９月限は前日比22セント（0.45％）安の１バレル＝49.17ドルで取引を終了。夏季の需要期が終われば在庫が増えるとの懸念が、売りを誘発させた。
　本日の日経平均は続落か。北朝鮮リスクでドル円は１ドル110円台前半まで円高が進み、輸出関連株に売りが先行となりそうだ。夏休みシーズンで薄商いとなっており、少しの売りでも指数が下げやすい地合いで、ＳＱの最終売買日で思惑的な売り仕掛けには警戒が必要だ。一方では、日銀のＥＴＦ買いがサポートになり、下げ幅も限定的か。

【買い材料】

・欧州株式市場＝反発、自動車や電力株買われる
・ロンドン株式市場＝続伸、ポンド安で石油と銀行株値上がり
・ビットコイン、初の3500ドル台
・日銀のETF買い入れによる需給下支え期待
・好業績やテーマ株など物色意欲強い
・内閣支持、改造で下げ止まり傾向

【売り材料】

・米国株式市場は反落、トランプ大統領の北朝鮮けん制発言が圧迫　地政学的リスクを警戒
・NYダウ下落（22085.34、-33.08）
・ナスダック下落（6370.46、-13.31）
・北朝鮮がミサイルでグアム攻撃する戦略検討と報道
・NY原油先物－反落、サウジの削減発表も会合控え下げる
・恐怖指数VIXは10.96、前日比上昇
・CME225先物は大阪取引所比で下落（19935、-45）
・米大統領弾劾への警戒感
・北朝鮮地政学リスク
・トランプ政権、政策運営に不透明感

【その他注目点】

・シンガポール（独立記念日）、南アフリカ（女性の日）、休場

・トランザスが東証マザーズに新規上場

・米債券市場－反落、JOLTS後利回り上昇
・欧州債－反落、材料少なく米経済指標の影響を受ける
・NY金先物－反落、求人労働移動調査発表後のドル高で

・トランプ氏、北朝鮮は「炎と猛威に直面」とけん制　米を脅かすなら
・主要産油国会合、減産順守申し合わせ　個別会談で4カ国に改善促す
・中国四川省の観光名所近くで地震、少なくとも7人死亡　88人負傷
・東芝決算の監査意見、財務情報「限定適正」　内部統制「不適正」＝関係筋
・証券監視委が不正摘発にビッグデータ活用、概算要求に計上へ

《スケジュール》

08:50　　7月マネーストックＭ２
10:10　　国債買い入れオペ(残存期間5年超10年以下と10年超)(日本銀行)　
13:30　　スポットLNG価格調査(7月)　　　　
14:00　　経産省の基本政策分科会(エネルギー基本計画の検討)　　

10:30　　6月豪住宅ローン件数
10:30　　7月中国消費者物価指数
10:30　　7月中国卸売物価指数
20:00　　ＭＢＡ住宅ローン申請指数
21:15　　7月カナダ住宅着工件数
21:30　　6月カナダ住宅建設許可件数
21:30　　4－6月期米非農業部門労働生産性速報値
23:00　　6月米卸売在庫
23:30　　ＥＩＡ週間在庫統計
10日02:00　　米財務省、10年債（230億ドル）入札
10日06:00　　ニュージーランド準備銀行（ＲＢＮＺ）、政策金利発表

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