米国株式市場は上昇。Ｓ＆Ｐ500種株価指数は前日比0.24％上昇の2476.35で終了し、NYダウは72.80ドル（0.33％）高の21963.92ドルで終えた。ナスダック総合指数は、0.23％高の6362.938で終えた。規制緩和への期待が再燃したゴールドマン・サックスやＪＰモルガン・チェースなどの金融株が堅調に推移し、NYダウは5日連続の史上最高値を更新した。ブルームバーグが「米金融監督当局はボルカー・ルールの修正で合意した」と報じたことで、規制緩和に対する期待が改めて高まった。6月の個人消費は市場の予想通りとなり、前月から減速となった。6月のISM製造業景況指数もほぼ市場の予想通りとなり前月から下落した。
　ＮＹＭＥＸのＷＴＩ先物９月限は前日比1.01ドル（2.01％）安い１バレル＝49.16ドルで取引を終了。ＯＰＥＣが主導する協調減産順守に対する懸念などが台頭し、７営業日ぶりに反落した。
　NY為替市場では、ドル円が６週間余りぶりに一時109円台まで下落した。米国の政治的混乱や低調な経済指標の発表で、ＦＲＢの利上げ見通しに不透明感が重しとなった。
　本日の日経平均は円高基調ではあるが、米アップルの好決算と株価急騰を背景に、値がさハイテク株などに買いが入り強含みそうだ。

【買い材料】

・米国株式市場のダウ5日連続で最高値更新、金融株に買い（21963.92、+72.80）
・ナスダック上昇（6362.94、+14.81）
・アップル、4－6月の売上高7.2％増　ｉＰｈｏｎｅ販売が予想上回る
・ロンドン株式市場＝続伸、ロールスロイスやＢＰの決算好感
・欧州株式市場－大幅上昇、ロールスロイスは10%超上昇
・恐怖指数VIXは10.09、前日比下落
・CME225先物は大阪取引所比で上昇（20005、+25）
・日銀のETF買い入れによる需給下支え期待
・好業績やテーマ株など物色意欲強い
・上場企業4-6月期、7割が増益に

【売り材料】

・ドル一時109円台、米政治混乱などで利上げ不透明に＝ＮＹ為替市場（110.30-110.35）
・NY原油先物－反落、OPECの減産順守率を嫌気（49.16、-1.01）
・内閣支持急落
・米大統領弾劾への警戒感
・北朝鮮地政学リスク
・トランプ政権、政策運営に不透明感

【その他注目点】

・米債券市場－反発、ISM・建設支出弱く利回り低下
・欧州債－反発、独2年債入札は好調
・NY金先物－反発、弱い米経済指標が金の買い支えに

・米6月個人所得（前月比）±0.0％〔予想 +0.4％〕（前回発表値 +0.4％）
・米6月個人消費支出（前月比）+0.1％〔予想 +0.1％〕（前回発表値 +0.1％）
・米6月コアPCEデフレーター（前月比）+0.1％〔予想 +0.1％〕（前回発表値 +0.1％）
・米7月マークイット製造業PMI・確報値　53.3（前回発表値 53.2）
・米7月ISM製造業景況指数 56.3〔予想 56.5〕（前回発表値 57.8）
・米6月建設支出（前月比）-1.3％〔予想 +0.4％〕（前回発表値 ±0.0％）

・トランプ大統領「企業利益は過去最高」、法人減税の根拠損うとの批判
・米7月の自動車販売が7％減、フリート販売削減の動き継続
・北朝鮮抑制へ中国の対米投資阻止を、上院民主党トップが呼び掛け
・マカオのカジノ収入、7月は前年同月比29.2％増の229億6400万パタカ－マカオ政府
・ヤフーがジャパンネット銀行を連結子会社化、決済金融強化へ
・財務省、金融庁、日銀が国際金融資本市場に関する3者会合を実施

《スケジュール》

08:50　　7月マネタリーベース
10:00　　営業毎旬報告(7月31日現在、日本銀行)　
10:30　　布野幸利日銀審議委員、あいさつ
14:00　　7月消費動向調査
17:00　　日本銀行が保有する国債の銘柄別残高　　　　
17:00　　日本銀行による国庫短期証券の銘柄別買入額　　

07:45　　4－6月期ニュージーランド（ＮＺ）失業率
10:30　　6月豪住宅建設許可件数
14:45　　7月スイスＳＥＣＯ消費者信頼感指数
16:15　　6月スイス小売売上高
16:30　　7月スイスＳＶＭＥ購買部協会景気指数
17:30　　7月英建設業購買担当者景気指数
18:00　　6月ユーロ圏卸売物価指数
18:00　　インド中銀、金融政策決定会合
20:00　　ＭＢＡ住宅ローン申請指数
21:15　　7月ＡＤＰ全米雇用報告
23:30　　ＥＩＡ週間在庫統計
24:00　　メスター米クリーブランド連銀総裁、講演
3日04:30　　ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁、講演

☆場況はTwitterをご参考にしていただければ幸いです。https://twitter.com/fujitomi_8740