27日の米国株式市場はマチマチ。Ｓ＆Ｐ500種株価指数は前日比0.13％下落し2472.10、ナスダック総合指数は前日比0.11％安で取引を終了。一方、NYダウは33.76ドル（0.15％）高の21830.31ドルと続伸となった。27日の大引け後に決算を発表したアマゾン･ドットコムが大幅続落したことでハイテク株が軟調に推移、ナスダック総合指数の上値の重しとなった。４～６月期の米ＧＤＰは前期比年率2.6％増となった。全体の約７割を示す個人消費の伸び、成長率は１～３月期から拡大の拡大となった。しかし、市場の予想通りの結果だったため、相場の反応は限定的だった。
　NY為替市場では、ドルが下落。この日発表の米経済指標にサプライズはなく、政治的な先行き不透明感が重く、ユーロなどの通貨に資金が向かう動きが継続となった。
　早朝のアジア市場でＮＹＭＥＸのＷＴＩ先物９月限が一時0.7％高の１バレル＝50.06 ドルと50ドルを上回った。
　本日の日経平均は、２万円を挟んでもみ合い相場か。為替相場を睨みながら、良好な日本企業の業績が下値を支える展開と想定される。北朝鮮に絡む続報には注意が必用の様だ。

【買い材料】

・米国株式市場－ダウ3日連続で最高値（21830.31、+33.76）
・NY原油先物－続伸　掘削リグ若干増も強い売り要因にならず（49.71、+0.67）
・CME225先物は大阪取引所比で上昇（19960、+10）
・日銀のETF買い入れによる需給下支え期待
・好業績やテーマ株など物色意欲強い

【売り材料】

・北朝鮮、28日午後11時42分ごろミサイル1発を発射
・ナスダックは下落（6374.68、-7.51）
・欧州株式市場－下落、NY株弱含みと自動車業界の下げで
・NY為替－ドル円弱含み、米インフレ鈍化と北朝鮮リスク
・恐怖指数VIXは10.29、前日比上昇
・米アマゾン決算、大幅減益となる
・ロシア、米外交官の退去を要請
・内閣支持急落
・米大統領弾劾への警戒感
・北朝鮮地政学リスク
・トランプ政権、政策運営に不透明感
・プーチン氏、米への報復言明

【その他注目点】

・米債券市場－反発、米インフレ鈍化と地政学リスクで
・欧州債－下落、予想を上回る独CPIで
・NY金先物－続伸　米指標さえずドル安、金相場を押し上げ

・米4-6月期GDP・速報値（前期比年率）+2.6％〔予想 +2.6％〕（前回発表値 +1.4％）
・米4-6月期個人消費・速報値（前期比年率）+2.8％（前回発表値 +1.1％）
・米4-6月期GDPデフレーター・速報値（前期比年率）+1.0％〔予想 +1.3％〕（前回発表値 +1.9％）
・米4-6月期コアPCEデフレーター・速報値（前期比年率）+0.9％〔予想 +0.8％〕（前回発表値 +2.0％）
・米4-6月期雇用コスト指数（前期比）+0.5％　〔予想 +0.6％〕　（前回発表値 +0.8％
・米7月ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値 93.4〔予想 93.1〕（前回発表値 93.1）
・中国は対北朝鮮制裁強化に踏み切るか決断すべき＝米国連大使
・米、金正恩氏に制裁検討
・米空軍、朝鮮半島上空で爆撃機飛行　北朝鮮ミサイル発射受け
・米スプリント、ＣＡＴＶ大手チャーターに合併提案＝関係筋
・ＥＣＢは金融政策正常化の時期検討を＝ラウテンシュレーガー理事
・ロシア大統領、米外交官の削減要請　米議会の制裁法案可決受け
・北朝鮮、ＩＣＢＭ発射成功と発表　金委員長「米本土全域が射程に」
・朝鮮半島沖で日米共同訓練実施

《スケジュール》

08:50　　6月鉱工業生産速報
13:30　　石油統計(6月)　　
14:00　　6月新設住宅着工戸数
19:00　　外国為替平衡操作の実施状況（介入実績）

07:45　　6月ニュージーランド（ＮＺ）住宅建設許可件数
10:00　　7月ＮＢＮＺ企業信頼感
10:00　　7月中国製造業購買担当者景気指数
15:00　　6月独小売売上高指数
15:00　　6月南アフリカマネーサプライＭ３
17:30　　6月英消費者信用残高
17:30　　6月英マネーサプライＭ４
18:00　　6月ユーロ圏失業率
18:00　　7月ユーロ圏消費者物価指数（ＨＩＣＰ）速報値
21:00　　6月南アフリカ貿易収支（予想：94億ランドの黒字）
21:30　　6月カナダ鉱工業製品価格
21:30　　6月カナダ原料価格指数
22:45　　7月米シカゴ購買部協会景気指数
23:00　　6月米住宅販売保留指数

☆場況はTwitterをご参考にしていただければ幸いです。https://twitter.com/fujitomi_8740