米国株式市場は上昇。Ｓ＆Ｐ500種株価指数は前日比0.88％高の2440.69で終え、NYダウは143.95 ドル（0.67％）上げて21454.61ドルで取引を終了した。ナスダック総合指数は1.42（87.791）％の上昇で昨年11月7日以来の上昇率を記録した。中小型株指数のラッセル2000は1.55％高。5月の中古住宅販売仮契約指数が前月比で市場の予想に反してマイナスとなった。金融株が、米長期金利上昇や長短国債利回りスプレッド拡大などを背景に1.6％高。米ＦＲＢが、大手銀行が提出した資本計画の審査結果を発表する前に、株主還元の強化が認められるとの期待が買い誘発させた場面もあった。ＷＴＩ原油先物が続伸したことを好感し、エネルギー株も上昇した。　
　ＮＹＭＥＸのＷＴＩ先物８月限は前日比50セント（1.13％）高い１バレル＝44.74ドルで取引を終了。米ＥＩＡの週間在庫統計で、ガソリン在庫の減少が明らかになったことが好感された。
　本日の日経平均は米国株高と円安基調を好感して反発か。6月20日に付けたザラ場おける日経平均の年初来高値（20318.11）更新も視野に入る展開が想定される。東京市場で軟調だったハイテク株を物色する動きが広がり可能性がある。

【買い材料】

・米国株式市場＝反発、銀行・ハイテク株に買い
・NYダウ上昇（21454.61、+143.95）
・FRB、ストレステストで全34行の資本計画承認
・NY原油先物－5日続伸、在庫統計を好感（44.74、+0.50）
・恐怖指数VIXは10.03、前日比低下
・CME225先物は大阪取引所比で上昇（20210、+70）
・米金融規制緩和策への期待
・日銀のETF買い入れによる需給下支え期待
・好業績やテーマ株など物色意欲強い

【売り材料】

・共和党上院オバマケア代替法案の採決延期
・欧州株式市場－続落、金融策縮小の観測で
・ロンドン株式市場＝続落、ポンド高が重し
・サイバー攻撃、世界で被害拡大　企業なお対応に追われる
・加計学園問題などで、内閣支持急落
・米大統領弾劾への警戒感
・北朝鮮地政学リスク
・トランプ政権、政策運営に不透明感
・中東主要国がカタールとの国交断絶を発表

【その他注目点】

・夏季ダボス会議（中国・大連、最終日）

・ＮＹ外為市場＝ドル、対ユーロで1年ぶり安値　英中銀総裁の利上げ発言受け
・米債券市場－続落、主要国で出口戦略への期待が高まる
・欧州債－英10年債利回りは5/10以来の高い水準
・NY金先物－続伸、連日のドル安が支え
・東証マザーズ指数先物の売買高（６/28)上場初日以来、約11カ月ぶりのおおさ

・米MBA住宅ローン申請指数（前週比）-6.2％（前回発表値 +0.6％）
・米5月中古住宅販売保留件数指数（前月比）-0.8％〔予想 +0.8％〕（前回発表値 -1.3％）

・米エネルギー省（EIA）週間石油在庫　 2017/6/23 時点
　原油　+11.8万バレル（前週 -245.1万バレル）
　ガソリン　-89.4万バレル（前週 -57.8万バレル）
　中間留分（含む暖房油）-22.3万バレル（前週 +107.9万バレル）
　原油受け渡し地点オクラホマ州クッシング原油在庫
　-29.7万バレル （前週 -108.0万バレル）

・ＦＲＢ、全34行の資本計画を承認　キャピタル・ワンは再提出へ
・オバマケア代替法案、与党内から大幅修正求める声
・トランプ米大統領、7月の仏革命記念日にパリ訪問　マクロン氏が招待
・カナダ中銀総裁・副総裁「利下げ役割達成」、7月利上げ観測強まる
・ＥＵ、対ロ制裁の延長正式決定　ロシアは報復の可能性示唆
・英利上げ、数カ月以内に討議の公算＝中銀総裁
・ポンド3週間ぶり高値、早期利上げ示唆する英中銀総裁の発言で
・「米露首脳がG20で対話を持たないことは適切でないだろう」－ラブロフ露外相
・東芝がＷＤに対抗措置、損害賠償・妨害差し止めの法的手段

《スケジュール》

08:50　　5月商業販売統計速報
08:50　　対外対内証券売買契約等の状況（週次・報告機関ベース）
15:30　　原田日銀審議委員が資本市場研究会で講演　　

10:00　　6月ＮＢＮＺ企業信頼感
15:00　　7月独消費者信頼感指数
17:30　　5月英消費者信用残高
17:30　　5月英マネーサプライＭ４
18:00　　6月ユーロ圏消費者信頼感指数
18:30　　5月南アフリカ卸売物価指数
21:00　　6月独消費者物価指数（ＣＰＩ）速報値
21:30　　1－3月期米国内総生産（ＧＤＰ）確定値
21:30　　前週分の米新規失業保険申請件数
30日02:00　　ブラード米セントルイス連銀総裁、講演

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