米国株式市場は下落。Ｓ＆Ｐ500種株価指数は前週末比0.09％下落し2429.39で終え、NYダウは36.30ドル（0.17％）下げて21235.67ドルで取引を終了した。ナスダック総合指数は0.52％の下落となった。証券会社の投資判断引き下げからアップルなどハイテク株が売られ、相場全体の重しとなった。一方で、原油先物相場の上昇でエネルギーセクターが堅調に推移し、Ｓ＆Ｐ500種指数の下げ幅を限定した。
　ＮＹＭＥＸのＷＴＩ先物７月限は前営業日比25セント（0.55％）高い１バレル＝46.08ドルで取引を終了。サウジアラビアによる輸出制限に向けた動きなどを好感した買いが優勢が優勢となった。
　本日の日経平均は円高基調やハイテク株への売りなどから上値の重い展開となりそうだ。今日明日のＦＯＭＣでは利上げが確実視されているものの、材料出尽くし感から円高が誘発されることも警戒される。

【買い材料】

・日銀のETF買い入れによる需給下支え期待
・好業績やテーマ株など物色意欲強い
・仏とユーロ圏の成長見通し、マクロン新党勝利で上方修正も＝Ｓ＆Ｐ
・NY原油先物－続伸　安値圏で戻り試すも力強さ欠く（46.08、+0.25）

【売り材料】

・米国株は下落、アップル売られハイテク株を圧迫
・NYダウ下落（21235.67、-36.30）
・米アナリストによる主要ハイテク株への投資リスク警告
・米ブレークイーブン・インフレ率、昨年11月以来の低水準
・ロンドン株式市場＝反落、ハイテク株が重しに
・欧州株式市場－反落　金関連やハイテク関連に売り
・NY為替－調整ムードで円高、加ドル堅調
・恐怖指数VIXは11.46、前日比上昇
・CME225先物は大阪取引所比で下落（19810、-50）
・米大統領弾劾への警戒感
・北朝鮮地政学リスク
・トランプ政権、政策運営に不透明感
・中東主要国がカタールとの国交断絶を発表
・ロシアで反政府デモ発生
・富士ゼロックス、不適切会計で会長退任　6年間で決算修正281億円

【その他注目点】

・米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）1日目
・セッションズ米司法長官、米上院情報委員会で証言

・カナダドルが利上げ観測で急伸、ポンドは続落＝ＮＹ市場
・米債券市場－続落　2年債利回りは5/11以来の高水準
・欧州債－上昇　英政局不安でリスク回避の債券買い進む
・NY金先物－続落　タカ派的なFOMCへの警戒継続

・トランプ氏の入国制限令、ＳＦ連邦控訴裁も差し止め判断を支持
・米子供服ジャンボリー、破産法適用を申請　債務圧縮で再生目指す
・気候変動巡るＧ７共同声明、米国が署名拒否
・米政府、現行の債務上限で9月初めまで資金賄える＝財務長官
・カナダ、Ｇ２０声明から「パリ協定」言及削除を提案との報道否定
・英国でヘリマネ政策実施の公算高まる、総選挙受け＝ドイツ銀
・メイ英首相、続投表明　「保守党議員が望む限り現職にとどまる」
・英当局者、ＥＵ離脱交渉の日程についてバルニエ委員と協議
・英国のＥＵ離脱交渉、総選挙の影響で遅れも＝ムーディーズ
・スコットランド保守党、英ＥＵ離脱で単一市場残留を支持＝関係筋
・ユーロ圏とＩＭＦ、ギリシャ支援で15日に妥協の公算＝当局筋
・ギリシャ支援策合意、フランス財務相が楽観的な見方
・シリア政権軍、シリア南部ダルアーの反体制派が支配する地域への攻撃を強化
・ムーディーズの格下げ、資金調達への影響は限定的＝中国国家開発銀行
・残業１６０時間、労災認定
・上野のパンダが５年ぶり出産

《スケジュール》

08:50　　4－6月期法人企業景気予測調査
10:00　　営業毎旬報告(6月10日現在、日本銀行)　　　　
14:00　　移動電話国内出荷(4月)　　　　
17:00　　日本銀行が保有する国債の銘柄別残高　　　　
17:00　　日本銀行による国庫短期証券の銘柄別買入額　

10:30　　5月豪ＮＡＢ企業景況感指数
14:30　　1－3月期仏非農業部門雇用者数改定値
15:00　　5月独卸売物価指数（ＷＰＩ）
16:10　　バイトマン独連銀総裁、講演
17:30　　5月英消費者物価指数
　　　　 小売物価指数
17:30　　5月英卸売物価指数
18:00　　6月独ＺＥＷ景況感指数
18:00　　6月ユーロ圏ＺＥＷ景況感指数
21:30　　5月米卸売物価指数
　     食品とエネルギーを除くコア指数
14日02:00　　米財務省、30年債（120億ドル）入札

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