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東京株式市場は強含む展開か 米経済堅調や円高一服

  • 2017/05/19
  • フジトミ証券
  • アジアタイム

 米国株は反発。S&P500種株価指数は前日比0.36%高の2365.72で取引を終え、NYダウは56.09ドル(0.27%)高の20663.02ドルで取引を終了した。先週の新規失業保険申請件数が市場の予想を下回り、フィラデルフィア連銀製造業景況指数が市場予想を大幅に上回ったことが好感された。米政治情勢は引き続き不透明感が残るものの、経済統計を受けて米景気に対する楽観的な見方が広がった。米連邦通信委員会(FCC)はネットの中立性に関する規制を撤廃する計画を進めることを可決。これを受けて通信株に買いが集まり、S&P電気通信サービス株指数は1.2%の上昇となった。CBOEボラティリティ指数(VIX)は14.7に低下した。
 NY為替市場では、ドルが反発。堅調な米経済指標がで、トランプ政権の先行きを懸念していた市場が、FRBによる6月利上げの可能性に再び注目が集まった。NYのタイムズスクエアで、車が複数の歩行者はねると伝わった時にには、テロの可能性を警戒し米金利が急低下となり、ドル円も110円72銭まで下落する場面もあったが、「容疑者は飲酒運転者」と伝わると米金利は上昇となり、ドル円も買い戻された。
 NYMEXのWTI先物6月限は前日比28セント(0.57%)高い1バレル=49.35ドルで取引を終了。OPEC主導の協調減産が延長されるとの期待が相場を支えた。
 今日の日経平均は、米国株高と円安ドル高基調を好感し反発となりそうだ。米政治の先行き不透明感は根強いものの、米経済指標が軒並み市場予想を上回ったことでリスクオンムードも漂っている。

【買い材料】

・米国株は反発、前日の急落から値を戻す
・NYダウは上昇(20663.02、+56.09)
・ドル反発、米指標堅調で6月利上げの可能性に再注目=NY市場
・米5月のフィラデルフィア連銀業況指数は上昇、予想上回る
・米新規失業保険申請件数は232,000件(予想:240,000件)=労働省
・NY原油先物-続伸、協調減産の延期への期待が支え(49.35、+0.28)
・CME225先物は大阪取引所比で上昇(19605、+35)
・恐怖指数VIXは14.66、前日比低下
・米ウォルマート・ストアーズ、3.22%高 1Q決算は利益が市場予想を上回る
・好業績やテーマ株など物色意欲強い
・日銀のETF買い入れによる需給下支え期待

【売り材料】

・欧州株式市場-続落、トランプ政権懸念が継続
・ロンドン株式市場=続落、米政治懸念後退で下落幅圧縮
・欧州株式市場=続落、ブラジル関連に売り
・ブラジルCDS大幅上昇・レアル急落、大統領の汚職関与疑惑で
・北朝鮮地政学リスク
・トランプ政権、政策運営に不透明感
・米国のドル高是正構想継続
・世界各国で過去最大規模のサイバー攻撃発生

【その他注目点】

・トランプ米大統領が初外遊、中東・欧州へ

・米債券市場-米債利回りの低下が一服も、戻り鈍い
・欧州債-続伸、米政治不安を背景としたリスクオフ継続
・NY金先物-利食い売りで7日ぶりに反落

・米新規失業保険申請件数 23.2万件〔予想 24.0万件〕(前回発表値 23.6万件)
・米5月フィラデルフィア連銀製造業指数 +38.8〔予想 +19.5〕(前回発表値 +22.0)
・米4月景気先行指数(前月比)+0.3%〔予想 +0.4%〕(前回発表値 +0.4%)
・米10年債(TIPS)入札、最高落札利回りは0.420%(前回0.466%)

・米政権、NAFTA再交渉を議会に通知 8月中にも開始
・銀行と証券分離支持しない=ムニューシン米財務長官
・トランプ氏「史上最大の魔女狩り」、特別検察官の設置を批判
・NYタイムズスクエアに車両突っ込む、18歳の女性死亡 22人負傷
・フリン前米大統領補佐官、文書要求への態度未表明=上院委員長
・税制案の成長予想でスコアリングモデルに懸念も=米財務長官
・FBI長官指名に近づく、リーバーマン氏が最有力候補の1人=トランプ氏
・米クリーブランド連銀総裁、FRBは利上げ継続すべきと再表明
・ロシア外相、イスラム国めぐる米報道「何の機密もない」
・メキシコ中銀、政策金利を市場予想に反して25bp引き上げ
・ソフトバンク、インド電子決済ペイティーエム親会社に14億ドル出資
・尖閣周辺で中国のドローンらしき物体、海保が初めて確認

《スケジュール》

10:00  銅電線出荷統計(4月)    
16:00  訪日外国人客数(4月) 

13:00  マレーシアGDP(1-3月) 
15:00  4月独生産者物価指数
17:00  3月ユーロ圏経常収支(季節調整済み)
18:00  プラート欧州中央銀行(ECB)専務理事、講演
21:00  コンスタンシオECB副総裁、講演
21:30  4月カナダ消費者物価指数
21:30  3月カナダ小売売上高
22:15  ブラード米セントルイス連銀総裁、講演
23:00  5月ユーロ圏消費者信頼感指数
20日02:40  ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁、講演

☆場況はTwitterをご参考にしていただければ幸いです。https://twitter.com/fujitomi_8740

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